受身の前置詞:by以外の前置詞を使う受身。known to/ as / for /の使い分け とsurprise atなどの受身

受身は割とわかりやすい分野です。

能動態:Everyone loves this music. (みんながこの音楽を愛している)→ 受動態 This music is loved by everyone.(この歌はみんなに愛されている)

今回は詳しい説明を省略させていただきますが、このように「~される」という文章になるのが受身の文章です。作り方は、Be動詞を付けて、動詞を過去分詞に変えます。そして、「~によって」という意味のbyを付けるのが基本です。

注意が必要なのは、いつも by じゃないという点です。言うまでもなく、各種試験で問題になるのも、このようなイレギュラーな文法です

by以外を使う動詞 

「ジョンレノンは熱狂的なファンに殺された」という文章はJohn Lennon was killed by an obsessed fan.と表現できます。さて、この事件について、ポールマッカートニーは“One of my best friends was killed in gun violence right around here,”(親友の一人が銃による暴力で死んだ)と語っています。

killed の後がbyとin・・・必ずしもBy ばかりではないんですね。最初の文は、ファンによって殺された→殺したのはファン(行動を起こした) ですね。ポールマッカートニーのコメントは、gun violenceが人のように直接行動したわけではないのがわかると思います。in のコアは「空間の中」ですので、銃の暴力という範囲の中で殺された、というニュアンスです。

もうちょっとわかりやすい例を挙げると、ジョンレノンは銃で殺された→John Lennon was killed with a gun. 道具を表すwithでも表現できます。

with 

  • be covered with~(~で覆われている)
  • be filled (fulled) with~(~で満たされている)
  • be pleased with~(~に喜ぶ)
  • be satisfied with~(~に満足する)
  • be crowed with~(~で混雑している)
  • be impressed with~(~に感動する)

うれしい、満足、感動、のようなポジティブな感情についていますね。~があって(with)うれしい~という感じでしょうか。

in

  • be born in 場所 on 月日(生まれ)
  • be killed in~(~で死ぬ)
  • be caught in a shower(にわか雨に合う)
  • be interested in~(~に興味がある)

in は「空間内」がコアです。そこから派生して「様態」「手段」「範囲」と応用されます。caught in showerなど、雨の中にスッポリ入っているイメージができますよね。born in も場所の範囲がイメージできると思います。interested in はある分野の範囲に興味があるイメージですね。

made from/ of / into 3パターン

  • be made from~(原料)~から作られる
  • be made of~(材料)~から作られる
  • be made into~(~に作り変えられる)

ofについては

ofのコアは、~の一部です。例えば、the legs of a tableという文を例にとると、テーブルのという全体の一部に属す部分的な足という意味合いです。と、いうことは、「made of~から作られる」という文は、材料が全体の一部だとわかるときに使われます。

This table is made of wood. このテーブルは木でできている。という文章は「木」がテーブルの一部だと理解できます。

fromのコアは「起点」です。die of とdie fromは両方とも「~で死ぬ」という意味なので難しいのですが、die of は直接的な原因で死ぬ、一方、die fromは「起点」なので、「原因となる起点があって、死ぬまでの経緯をたどって死ぬ」というニュアンスがあります。過労が原因で・・などです。ちょっとわかりにくいですが・・

話をMadeに戻すと、fromは起点ですので、作るまでの「過程」が大切になります。なので、Wine is made from grapes. ワインはブドウから作られる。という文章だと、ブドウからワインになるまでの過程があるため、材料が見ためじゃわからない、という理由になります。

このサイトは文法を理屈をつけて考えるのを趣旨としているので、このような面倒な説明になりますが、こんな面倒なこと考えるはめんどくさい!!という方は「fromは原料、ofは材料」で全く問題ありません。

最後はintoですが、intoはin+toなので「~の中へ」がコアなイメージになります。これが転じて「変化」を表します。beak ~ into ~を粉々にする、のような使い方です。the story was made into a movie. そのお話は映画に作られました(映画化された)のようにstory →movieに変化していますね。

*もちろん、made byでも間違いではありません。This song was made by Lennon and McCartney. この歌はレノンとマッカートニーによって作られた。のように使われます。this car is made in Japan. この車は日本製です。のように in Japanも使われます。

known to/ as/ for /by 4パターン

  • be known for~(~で有名だ)=be famous for
  • be known as~(~として知られている)
  • be known to~(~に知られている)

同じように悩むのがknown のパターンです。for だっけ、toだっけ~~??と、テストで混乱するのがこれです。

known as は「as」が「~として」と知っている人が多いので「~として知られている」とわかりやすいですが、問題はknown to とknown for の違い・・「有名」「知られている」って、同じ意味じゃ・・って思いますよね。

理解するにはfor とtoの違いを知る必要があります。

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A to Bは AからBに「到達」している A for B はAからBの方向を「向いているだけ」と以前書きました。これを応用すると、

A is known to 人は、「Aが人に到達している」→~に知られている。A is known for 〇 「Aは〇(の方向)で知られている」→有名である という考え方もできます。

known by も使います。a man is known by the company he keeps(ことわざ)直訳すると、「人は付き合っている人によって知られる」→「つき合う友を見れば人柄がわかる」「By」が~によって、と訳せるパターンです。

 

covered by や surprised byは間違いなのか~形容詞的か動詞的か

最後に、意外に間違いやすいのがsurprised atなのですが、なぜsurpriseはbe surprised at になるのか?という話になると思います。

surprise のもともとの意味は(驚かせる)という意味です。なので、this news surprised me. で、「このニュースは私を驚かせた」というように使います。日本語は「私は驚いた」というように、私が勝手に驚いた、という風に使いますが、英語は、何かが私を驚かせた、という意味で使います。英語の方が自然な感じはしますね。

なので、先ほどの文で私は・・という文にすると、 I was surprised at the news. (私はそのニュースに驚かされた→驚いた)と、受身で表現します。interested in も同じ理由です。

でも、surprised byじゃダメなんですか??思う方もいるかと思います。学校ではsurprised atと暗記しますよね。

実は、surprised byという表現も間違いではありません

I was surprised at the news と I was surprised by the news の違いは何でしょうか。中学の英語では、確かsurprised やinterested は「形容詞」として習います。つまり、「驚いた」という「状態」にフォーカスしているのです。そのため形容詞的に使われています。話し手の感情的判断です。その場合は受動態ではなく、形容詞的であることを表すために、atを使います。

いっぽう、「私は、そのニュースで(意表を突かれて)驚かされましたよ!!」と言いたい場合はsurprised を動詞的に使うのでI was surprised by the newsというように、byを使って受動態で表現できます

同じように、the mountain is covered with snow.というのは、山が雪で覆われた状態です。形容詞的に使われている例です。では、the mountain is covered by snow. というと、「山が半端じゃない雪ですっぽり覆われているよ!」のように、詞的に使う時はByを使って受動態で表現することもできます。(田中茂範 表現英文法より)

 

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ほんだくん

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保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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