【英語職業一覧】英語を使う職業と、選ぶときの注意点

英語を学習している人は、いろいろな目標があると思います。

英語を使った仕事をしたい

こう考える人は多いと思います。

けど、実際英語を使った職業って何だろう?と考えると・・
よくわからない人も多いかもしれません。

今回は、英語好きのための、英語を使う職業についてシェアします。

こんな方におすすめ

  • 将来英語を使った仕事をしたいけど、具体的にどのような職業があるのかを知りたい
  • 英語を使って仕事をしたいけど、企業ではなく、自分の好きな時に好きな場所で働きたい
  • 英語を使って仕事をするときの注意点を知りたい
  • 英語を使って仕事をしたいけど、自信がない

英語を使う職業の【働き方】

これからいろいろな職業をご紹介していきますが、それぞれの職業で、企業の中で働くこともできますし、企業家、フリーランスとしても働くことができます。

例えば、通訳でも国際会議同時通訳もあれば、企業内での通訳者もいます。
英語の教師でも、学校、塾、独立・・色々あります。

翻訳でも、ガッツリ企業で働く人もいれば、好きな時間に映像翻訳をする主婦の方もいます。

職業を考える前に、「働き方」という点で仕事を考えるのも大切かもしれませんね。

それでは、具体的に代表的な仕事から見ていきます。

英語を使う職業 「翻訳家」

翻訳は大きく出版翻訳と産業翻訳に分かれます

出版翻訳 

出版翻訳は、いわゆる「文芸翻訳」の事を言います。

ミステリーやSF、ビジネス書から歴史、科学、自己啓発・・
色々な分野があります。

出版翻訳は、かなりの難易度です。日本語での表現力も、原書に近いものにする表現力も必要です。

初心者には難しく、出版社も経験を重視します。そのため、試験(トライアル)を受けたり、翻訳学校で頭角を現して下訳などの仕事をもらいながら下積みをかなりこなす必要があります。

産業翻訳

出版翻訳に比べると、産業翻訳は生計を立てることは難しくないと言われています。(相当な実力は必要ですが)

主にビジネス文書や学術書、マニュアルなど、企業や研究者のための文書を翻訳する仕事です。

海外への受発注、英文契約書、特許関係の翻訳、英文メールなど、普通の実務的な仕事も含まれるので、英語職人でありながら、企業でも働ける魅力があります。

外資系企業の進出、日系企業の海外進出が進む今の時代には、需要は高まると思います。

映像翻訳

産業翻訳の一部ではありますが。映像に特化した翻訳もあります。

文字通り、海外の映画やテレビ番組、DVDなどの翻訳をする仕事です。

映画などのセリフを日本語字幕にする「字幕翻訳」
日本語吹き替えをする際の台本を作る「吹き替え翻訳」

があります。
最近はインターネットの動画サイト、海外のゲームなども増えているので、その方面でも需要は増えそうですね。

パソコンがあれば好きな時に好きな時間に働けることもあって、一番人気がある翻訳とも言えます。

学び方も安く、優秀な通信教育もあって挑戦しやすい分野かもしれません。

そのなかでも、アルクなどの通信教育のように、トライアル⇒トレーニング⇒仕事の発注までサポートしてくれる通信教育もあります。

アルク映像翻訳コース

もちろん、高い英語力は求められるので、英語職人がつく仕事。しかし、フリーランスで働く人もいますし、配給会社に所属して翻訳作業をする人もいます。

英語を使う職業と言えば「通訳」

英語の仕事、と言って通訳を想像する人も多いと思います。
けど、通訳と言ってもたくさんあります。

国際会議同時通訳 政府系の通訳

テレビなどで、国際会議の通訳を見たことがある人も少なくないかもしれません。通訳でだれもが憧れる仕事。

もちろん、求められる英語力も最高峰です。

政府系の通訳も国際会議同時通訳と同等の英語力が求められます。
通訳会社で実績を積んで仕事を得るのが一般的です。

ビジネス通訳  会議や商談通訳・技術系

一般的に企業内での通訳です。

ビジネスでの通訳も色々あります。例えば、技術系であれば、プレゼンや工場見学にくる外国人に通訳する仕事です。英語力はそこまででなくても、理系知識が求められます。

商談や会議での通訳は、さらに高い英語力が必要です。
さらにビジネスの知識も必要となります。

エスコート通訳(芸能・スポーツ・モデル撮影など)

モデルの撮影などは一般的に高い英語力が求めれるわけではないので、初心者はこのような仕事で経験を積むのも良いと思います。
海外から来日したスポーツ選手や著名人などの社会会見、テレビのインタビューなどを通訳する人もいます。ゲストとの交流があったり、映画の字幕翻訳をした人などがすることが多いです。

観光案内

そのほか、観光案内の通訳もあります。これは、英語関係では珍しく
「通訳案内士」という国家資格があります

ちなみに、これは一次試験がかなりの難関とされますが、
英検1級、TOEIC900点以上で英語試験が免除されます。

この資格を取ったからと言って仕事があるわけでもないので、営業力も必要となります。

英語教師として働く

英語の仕事、というと、英語の先生というのは誰もが思い浮かぶ仕事だと思います。

今の日本では、英語教育といっても、学校や塾などの、いわゆる「受験英語」と会話を学ぶための「英会話学校」の2通りしか一般的に認識されていないと思います。

ですので、中学、高校のような学校の先生になる。塾や英会話学校で働く、英語講師、英会話学校を設立して独立、オンラインでの活動、などに分かれるかと思います。

言語学や、第二言語習得論などを専攻していた講師も少ないのと、先ほどの通訳案内士のような、教授法の試験がないのが、英語講師の立場を曖昧にしています。

よく、塾の先生は教員免許があるのか?と気になる方がいますが、教員免許は「学校の先生」になるための免許で、「英語を教えるプロ」かどうかは、関係ありません。

逆に言うと、教授法をしっかり学んでいないのに英語の先生をしている人が多い、という事は、言語学をしっかり学んだうえで英語講師になると、その需要は一気に高まるかもしれません。

ですので、英語講師を目指す方は、ぜひ、英語の教授法を学ぶことをお勧めします。
大学に行ける方は、大学で学べます。
そうでない方は、その道の一流から直接学ぶ、本などで独学することができます。
今は、大学も通信教育がありますので、そういう方法もあるでしょう。
一番のおススメは、教授法のメンター(師匠)を見つけることです。

教授法を知らないネイティブより、自分の教授法を確立している日本人の方が、潜在的な需要は高いとも言えます。

英語が得意だから先生になる。というのはおススメできません。
良い野球選手が良い監督になれるとは限らないのと似ています。
しっかりした教授法を学びましょう。

児童英語専門の先生という道もあります。

この手の仕事は、英語が得意、以上に、「子供が好き」という点がとても大切だと思います。

日本語教師として日本語を教える

教える仕事でもう一つは、「日本語教師」です。

今の日本は外国人労働者が増える一方です。少子化で、小学校に外国人児童がたくさんいるのも、珍しくなくなってきました。

そのため、日本語教師の需要は高まっていると言えます。

先ほどの英語講師と同じで、日本語が話せれば誰でもなれるか?というと、そんな簡単でもありません。

日本語の教授法、言語学を身につける必要があります。
英語教師とは違い、日本語教育能力検定試験という試験もあります。

ちなみに、日本語教師として働くには、
1日本語教育能力検定試験 に合格する(大卒である必要なし)
2大学か大学院で日本語教育について学ぶ
3文化庁が認定した養成講座などで420時間以上の教育を受ける(大卒が条件)

この3つの要件のうち一つを満たす必要があります。

もしあなたが高校生であれば、日本語教育について学べる日本語学科がある大学に進学することが近道になります。

大学生や社会人であれば、民間の日本語教師養成学校に通う選択肢もあります。

おススメは通信教育です。

アルクの日本語教師養成講座は、検定合格率66.3%とのことですので、かなり近道とも言えます。
大卒でなくても資格は取れるので、文化庁の養成講座よりもコスパが良いですね。

<検定合格率66.3%>「NAFL日本語教師養成プログラム」

活躍の場は、日本語学校や、ボランティアが主でしたが、最近はオンラインで講師になることもできますし、小中学校で補助授業、大学生の留学生支援、インターナショナルスクール、外国人労働者向けに企業で研修をする、といった方法もあります。

その他の英語を使う職業一覧

今回紹介した職業以外でも、例えば
入国審査官、旅行会社スタッフ、ツアーコンダクター、留学アドバイザー、貿易関係、通関士、国連職員、パイロット、キャビンアテンダント、ホテルスタッフ、外資系企業や商社などなど・・

他にもありますが、私が一般企業にいたときも、英語ができなくても、仕事ができれば急に海外に行くことになる人がいました。今の時代、何の仕事をしても英語にかかわることは多いと思います。
注意してほしいのは、企業の「英語屋」になってしまうことです。あくまで、業務で仕事があって、英語は道具です。まずは英語を駆使しながら、組織の人材として、活躍できる人を目指したいですね。

英語を仕事で使うのに必要な「英語力」

今回は、仕事別のTOEICの点数、などはあえて書きませんでした。

英検2級でも1級人より素晴らしい先生はいますし、翻訳家でも、900点以上より、800点くらいの人の方が良い訳をする、という事もよくあると聞きます。
なんとなく、900点を超えてくるといちいち日本語に訳す、という事をしなくなるので、翻訳能力が落ちるのはわかります・・

通訳でも、訳す相手のとの関係を大事にできる人がらが大切だったり、そもそも、英語力はTOEICや英検では測れません

TOEIC900点でもしゃべれない、というのはよく聞く話です。

英語力の目安として英語の検定試験を受けるのは良いですが、○○点だからこの仕事はムリ、という考えはあまりもなたない方が良いでしょう。

もちろん、英語力を伸ばす努力をするのは当然ですが・・

あなたが、この仕事をしたい、という強い気持ちがあれば、英語力はついてくるのではないかと私は思います。

ビジネスでは、英語を話すより「書く力」が大切

もう一つですが、仕事によって求められる英語力が変わってきます。

例えば、一般企業だと、やりとりはEメールが多いです。
私は海外で留学エージェントもやっていましたが、学校とのやり取りはほとんどメールでした。
電話は緊急の時くらいです。

ですので、正しく「書く」という力が大切だと思います。

【最後に】オワコン芸人に注意

最後になりますが、何かにつけて「オワコン」「オワコン」という人がします。

そういう人のほとんどが、行動せず、口だけは一丁前です

「AIの時代は翻訳家はオワコン」「通訳は機械がやるからオワコン」「英会話講師はネイティブがいるからオワコン」

などと、あなたの夢を壊す「ドリームキラー」が現れるかもしれません。

そういう人の言うことは、無視をしてください

どの分野でも、どの時代でも活躍する人はいます。

AIにはできない、人間味のあふれた翻訳や通訳をする人はたくさんいますし、そういう人が活躍しています。

ネイティブよりも英語力を伸ばせる日本人講師もたくさんいます。

あなたらしさを活かせる分野が必ずありますので、それを信じて一歩を踏み出してもらえればと思います。

 




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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