TOEIC、英検の長文読解の選択肢問題で確実に正答を選ぶ、「王道学習法」

今回は単純ですが非常に重要なことです。意外によくあることですが・・

「私は英文は読めているのですが、長文読解問題で安定しません」という方。

原因は過去問の解き方です。今回紹介する方法は、面倒くさいです(笑)

けど、この方法をマスターした結果、私は英検1級のスコアで長文読解は9割でした。特に英検は筆記では読解のウェイトが高いので、かなり!有利になること間違いなしです。もちろんTOEICの読解問題にも応用できる王道です。

今回はある程度英文は読めることが前提の記事です。まだ英文が読めない人は・・

こんな方のための記事です

  • 英検やTOEICの長文読解の選択肢問題をいつも勘で解いている
  • 選択肢問題の得点が安定しない
  • 読解問題の学習法がわからない

選択肢問題が安定しない根本的な原因

結論から言いますが、選択肢問題が安定しない理由。大きく2通りあります。

読解問題が解けない2つの原因

①そもそも英文をしっかり読めていない

②問題の「解き方」を理解できていない

①の場合はまずは一文を読める練習から始めて、パラグラフリーディングへと進んでください。詳しくは「英検1級合格のテンプレート 読解編」をご覧ください。

【英検1級合格のテンプレート】長文読解編 これだけやれば完璧!長文読解対策勉強法まとめ

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今回フォーカスしたいのは②です。特に英語を大人になってから学習した。今中学生や高校生で、受験勉強はまだ本格的に始めていない。学生時代、受験勉強をそこまで本気でやっていなかった。

このような場合、独学でやっている方が盲点になっていることがあります。意外にハマってしまうんですが・・英語を読む練習はしっかりやっているけど、

解答の選び方」「問題の解き方」のような受験テクニックに意識がいっていない

英検もTOEICも「試験」ですので、問題の解き方・・のような受験テクニック的なことは避けて通れません。

長文読解問題の学習法

英検2級~1級学習者は英語を多読し、英語は読めるようになっているはずです。だからこそ、もったいない!!あとは問題を解くテクニックがあれば・・と思います。

読解問題で一番意識すべきこと・・それは 答えの根拠を明らかにする ということです。

え?そんなの当たり前じゃ・・と思うと思うのですが・・これ、どこまで本気でやっていますか??

選択肢が1~4まであって、1は1段落に書いてあった!だから「1」にしよう。きびしいですが・・このような学習法を続けていたら、いくら英文が読めても、いつまでたっても合格できません

「1」を解答に選んだ。その時、ほかの選択肢もしっかり理由を明らかにしているでしょうか??もし「1」が不正解だった場合、解答を読んでなんとなく分かったつもりになっていないでしょうか??

何が言いたいんですか?というと、

ポイント

日ごろから、すべての選択肢が間違いの理由をはっきりさせるのが大事! 

ということです。

選択肢の選び方、具体的な学習法

つまり、1~4まで選択しがあったら、それぞれの選択肢の間違った部分に線を引き、間違いである理由を書き出すまでやるんです。

かなり面倒ですが、これをやったからやらないかで大きな差が出ます。もちろん本番では書きません。これを日頃習慣的にやっていると、かなり自信をもって本番で選択肢を選べます。

それでは、どうやって書けばいいのでしょう、という話ですが、例えば「2」の選択肢は×だとします。

Mike went to…の後に来る選択肢で、(2)の選択肢はthe gym after schoolと書いてある。けど、本文には Mike went to the gym in the morningと書いてある。この場合、↓のように書くのです。

(2)・・・after school×第一段落のin the morning と矛盾 

という感じです。面倒ですよね。けど、この小さな面倒な作業が大きな差を生むのだと思います。

間違いの選択肢のパターン

先ほど、第一段落のin the morning と矛盾 と書きましたが、間違いのパターンはざっくり3つくらい頭に入れておけばいいと思います。

間違い選択肢3パターン

1 言及無し (書いていない)

2 矛盾 (本文とすり替えてある)*一番多い

3 言い過ぎ (本文に似たようなことが書いてるけど、誇張しすぎている)

ほとんど 1か2のパターンですね。

この学習法をマスターすると・・

この習慣をつけていると、問題作成者の意図が面白いようにわかるようになります

あぁ、ここで引っ掛けようと思っているのね・・という感じで意図がわかるようになるのです。

英検2級以降で読解問題が難しくなる理由

英検準2級までは中学生でも割と取りやすいのは、選択肢が結構素直だからです。選択肢の文章が本文で「そのまんま書いてある」ことが多いんですね。

ハッキリ言って、4級と3級は「宝探し状態」です。本文に同じ文章がないかな~的な方法で正答を選べてしまうんです。

2級からは・・先ほどの、2 矛盾 (本文とすり替えてある)が少し高度になってくるんですね。

What will happen after repairs on the north side are complete? (北側の工事が終わったら何が起きる?)という問題(2級2018年度第1回から抜粋)

問題文にはAfter the construction to the north side is done, construction on the south side will begin. (北側の工事が終わったら、南側の工事が始まります)と書いてあるんです。

正解の選択肢は Construction will begin on another part of the building. (もう片方のビルの工事が始まります)

お分かりかと思いますが、選択肢はthe south side(南側)をanother part (もう一方側)という風に言い換えているんです。

今回紹介した方法を普段からやらず、本文の記憶に頼って解いている受験生は、このような問題で躓きます。

(もう少し)丁寧に考え、(もう少し)丁寧に本文をチェックすれば簡単に解ける問題なのはお分かりになると思います。

この(もう少し)のミスを本番でなくす方法が、今回紹介した学習方法になります。




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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