こんにちは。福島市の学習塾 ウザワシステム本田塾です。

今回も、実は難しい中学英語についてのお話です。同様の記事→knowについて dinnerとsupper

今回はアクセントについてです。今回もちょっと受験っぽくないのでご勘弁ください‥そもそも、受験のテクニックより、「へ~」って思える回数が多い方が英語好きになる近道だと思いますし、脳のRASも開きます。

福島弁と「箸と橋」

福島弁って、あんまりアクセントがないような気がします。あまり抑揚がなく続くように聞こえますね。「英語の発音を聞くと、その人の出身地がわかる」なんて言ってた人がいますが、何となく言いたいことがわかる気がします。福島弁をフランス語に似ているっていう人もいますし、アクセントは面白いです

そんな福島人にとって、「はし」の区別って、難しい。関東だと、「は」のように、後ろにアクセントがあると「橋」「し」のように「は」にアクセントがつくと「箸」だそうです。そだの、どっちも「はし」だべした~と言いたくなるのがネイティブ福島人だと思います。

このような、アクセントの位置で意味が変わるのは、英語にもあります。

English teacher:英語の先生? イギリス人の先生?

English teacher、というのは中1で習う英語ですよね。たいてい「英語の先生」と習いますよね。けど、辞書を見ると、Englishは「英語の」という意味の他に、「英国の」「イギリス人の」という意味もあります。

ということは、English teacherも「英語の先生」の他に「イギリス人の先生」という意味があります

これの使い分けをどうするの??というと、「アクセント」です。English teacherと、前にアクセントを置くと「英語の先生」English teacherと、後ろにアクセントを置くと「イギリス人の先生」という意味になります。

今は、英語以外を教えるイギリス人の先生は、珍しいことではありませんよね。

White house: 白い家? アメリカのホワイトハウス?

次に、white house です。小・中学生なら「白い家」と訳せますよね。けど、アメリカに「ホワイトハウス」ってありますよね。大統領が住んでいる建物です。両方、White house です。

これもアクセントで区別できますWhite houseと前にアクセントを置くと「ホワイトハウス」white houseと、後ろにアクセントを置くと「白い家」という意味になります。

Hot dog:ホットドッグ? 熱い犬?

最後に、ホットドッグです。hot dogを「熱い犬」という意味で発話することは一生ないと思いますが、アクセントの位置次第では「熱い犬」という意味になっていまいます。

たとえば、hot dogと、dogを強く発音すると、「熱い犬」という意味になります。ホットドッグという意味で言いたかったら、hot dogと、hotを強く発音する必要があります。

簡単な中学英語でも、アクセント次第で意味が変わりますね。

その他:名詞と動詞

ちょっと受験っぽくなりますが、アクセントの位置で意味が変わる単語をザっとご紹介します。名詞は前にアクセントがあるのがわかりますね。

  • award:(名)賞(award)/(動)賞を与える(award)
  • insult:(名)侮辱(insult)/(動)侮辱する(insult
  • permit:(名)許可証(permit)/(動)許可する(permit
  • suspect:(名)容疑者(suspect)/(動)疑う(suspect
  • conflict:(名)衝突(conflict)/(動)衝突する(conflict
  • desert:(名)砂漠(desert)/(動)見捨てる(desert
  • console:(名)制御装置(console)/(動)慰める(console
  • export:(名)輸出(export)/(動)輸出する(export)
  • import:(名)輸入(import)/(動)輸入する(import)
  • object:(名)物体(object)/(動)反対する(object)
  • content:(名)中身(content)/(形)満足している(content

「-ic, -ics, -eous, -ious, -ity」は1つ前の母音[アイウエオ]にアクセント!なんてルールもあって、受験で暗記することも多いと思いますが、私はやったことがありません‥たくさん英語を聞いて、聞いたように正しい強弱で音読をたくさんやることでアクセント問題はできるようになると思います。もっとも、これからの時代、ペーパーテストでの発音・アクセント問題が生き残るとは思えませんが‥