いきなりですが、RASってご存知ですか?・・ラス。ゥルァ~ス?  RASとはReticular activating system日本語では網様体賦活系(もうようたいふかつけい)というそうです。

いちおう塾ブログですよね?受験とか英語学習に関係あるのですか?ついに頭おかしくなりましたか?と思われるかもしれませんが、この「RAS」こそ英語学習のみならず、受験勉強にも必要だと思うのです。

RASとは

脳とは、物凄い情報処理能力があるので、5感から入ってくる情報を「すべて」処理していたら、パンクしてしまうのだそうです。

そこで、RASという脳の機能がフィルターのような役目を果たし、その人にとって重要だと認識した情報だけ通す仕組みになっているのだそうです。例えば、○○のブランドの靴が欲しいな~って思っていたら、やたらその靴ばかりが目に付く経験はありませんか?それも、今まではその靴が重要ではなかったので見えていませんでしたが、重要だと認識したため急に目に付くようになったということです。

とうことは、目の前に見えている世界は、自分が重要だと思っていることだけだということでしょう。

RASと英語学習・受験勉強

それと勉強とどう関係があるの?という話になりますが、脳にそのような機能があるとすれば、「○○高校は無理だ」「英語なんて話せるようになるはずがない」「英語なんて必要ない」と思っていたら、「○○高校には入れない」「自分は英語が話せない」という情報ばかりが重要なものとして脳に入ってくることになります。

そうなると、せっかく学校の先生や両親、塾の先生がいい情報をくれてもスルーすることになります。

たしかに、「私は勉強ができない」と思い込んでいる人で成績優秀者は見たことがありません。

と、いうことは、「私は英語がペラペラになって将来は海外で暮らす。」「私は必ず○○高校に入れる。」などと決めたとすれば、英語が話せるようになる情報、○○高校に入れるための情報を脳が必死に集め始めるということではありませんか??

模試の結果も同じです。模試の結果を見て、「やっぱり俺は勉強ができないな人間だ・・」とネガティブにとらえると、「自分は勉強ができない」という情報ばかりが脳に集まります。それなら、今はこんな結果だけど、私はまだ発展途上だ。これから伸びるにはどう勉強すればいいのだろう」と考えれば、成績が上がる情報が集まります。

RASに通す情報を変えるために

まとめると、脳は重要な情報だけを通すフィルター機能があるらしい。それなら、自分は英語ができるようになる!と決めれば、英語ができるようになる情報が集まる。ということです。

まずすべきことは「考え方を変える」ということなのですが、そのための具体的方法として「目標を紙に書く」という方法をお勧めします。

各分野において成功を収めた上位2%を対象とした調査結果があるのですが、彼らはそれぞれ別の分野で成功しているにも関わらず、一つだけ共通点があったのだとか。それは全員が目標を紙に書いていたそうです。なんか今回のRASと関係があるような気がします。

ベートーベンは音楽の教師に「君は作曲家として望みがない」と言われたそうです。周りに何と言われようと、「英語を話せるようになる」「○○高校に入る」と決めるのが大事なのかと思います。