依頼するときに使う助動詞 would
中学英語で助動詞、って習いますよね。
動詞を助ける、助動詞です。
mustとかcanとか習うと思うのですが、「依頼」するときも助動詞を使うと習います。
例えば、「窓を開けてください」だったら、
Will you open the window? っていう具合です。
そのとき、Would you~はとても丁寧な依頼のしかたですよ。って言われるのです。
上の文だったら、Would you open the window?っていうと、より丁寧なわけです。
なぜWouldやcouldのように、「助動詞の過去形は丁寧語なんだろう?」って思いませんか?
この謎は残念ながら、中学生にはわかりかねるのです。
なぜなら、高校で習う「仮定法」を知らなければいけないからです。
仮定法って?
「仮定法」という名前も威圧感が半端ではないネーミングですが、
「実際起こりっこないようなことを話すときは、あまりの有り得ない気持ちを表現するために、時制を一つずらしちゃおう」という文法ルールです。
あまりにあり得ない「キモチ」を伝えたいがためにムリヤリ時制を一つずらすという一生懸命感が伝わってきます。
たとえば、きょう晴れてたら、ピクニックに行くのになぁ。
というとき。今日の天気はドラえもんにでも頼まない限り、変えることはできません。
なので、雨の今日の日を、晴れにするのはあり得ないのです。
If it were fine today, I would go on a picnic.
このように、現在のことを話しているのに、あり得ない感を出すため時制を過去にしているんですね。
では、なぜwould youは丁寧なんでしょう?
それでは本題に戻って、なんでwould you~は丁寧語なのか?って話です。時制をずらしているってことは、仮定法のキモチが含まれているのは予想がつきますね。
なので・・would you open the window?に隠されたキモチは・・
「(こんなことあなたに軽々しくお願いするのはあり得ないことだと認識してますし、あなたが窓なんか開けたくない可能性があるとは十分理解していますが)窓をあけてくれませんか?」
とても謙虚ですよね!これだけ敬意を払っているわけです。
「日本語に比べて、英語って敬語がないし、フランクでいいよね!みんなファーストネームで呼び合って、対等な関係が築けて楽!」な~んて思っている方は考えを改めたほうがいいかもしれません。そんな認識でビジネスで英語を使ったら痛い目にあうのは想像に難くないですよね!
英語は実は相手へ尊重や尊敬を表現する言葉なんですね。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。