情報構造で理解する。接続詞の順番は??

英語の接続詞は中学で習いますが、割と覚えやすい分野ですよね。

こちらのブログでも、接続詞については↓で詳しく書いています。

副詞編 その3 従属接続詞

副詞編3回目です。1回目の前置詞+名詞、2回目の不定詞は、両方とも「句」(主語、動詞の形がない、たんなる語句)の副詞でした。副詞全体図はこちら 今回の3回目からは、主語と述語(SV)の形になった「節」 ...

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今回は、少し細かい話になります。

接続詞を習う時、例えば

I watch TV when I am free. 私は暇なときにテレビを見ます。という文章を習いますよね。

学校では、「この文は、when を文頭に持ってきて書き換えができます~」と習います。

When I am free, I watch TV. ともできます。

これって、使い分けあるの?と思う方のための記事です。ほとんどの方は「どっちでもいいのね」で終わる話だと思うのですが、もし、この順番の違いが気になって仕方がない、という方がいらっしゃったら、参考になさってください。

情報構造で強調するところが分かる

接続詞のwhen は、

Jim got up when Pam came in.  ⇔ When Pam came in , Jim got up. (パムが入ってきたとき、立ち上がりました)

というように、Whenの文が前でも後ろでも良いです・・とサラッと習います。けど、もちろん、使い分けたほうがいいです。

このwhenの「順番」を考えるとき、英語の「情報構造」というものを理解する必要があります。

英語の情報構造・・・というと、すごく難しく聞こえますが、なんてことはありません。英語に限ったことではないですが、話すとき、相手が知っている情報(旧情報)→知らない情報(新情報) という順番で話すのが自然ですよね。

例えば・・・

When did he Jim get up? (ジムはいつ立ち上がったか?)

という言われたら・・・

Jim got up when Pam came in. (ジムが立ち上がったのは、パムが入ってきたときです)というのが自然です。

なぜなら、「ジムが立ち上がった」のは、すでに知っている旧情報です。「パムが入ってきた時」というのが「新情報(相手が知らない情報)」なので、伝えたい内容になります。伝えたい情報は後ろに置くのでしたね。

なので、ジムは立ち上がった(旧情報)→パムが入ってきた時(新情報)という流れで話すのが普通です。

When Pam came in , Jim got up. だと、相手が知らない新情報が先に来ているので、不自然な会話になるというわけです。

では、What did Jim do when Pam came in?  (パムが入ってきた時、ジムは何をしていた?)

という質問が来たら???

When Pam came in , Jim got up.  (パムが入ってきた時、ジムは立ち上がった)

この場合、「パムが入ってきた」というのは、すでに分かっている情報(旧情報)、そして、「ジムは立ち上がった」というのが、知らない情報(新情報)ですね。なので、When Pam came inの文が最初にきて、新情報の Jim got up. が後ろに来ます。

言われてみたら当たり前ですが、ちょっと意識すると違うかもしれませんね。




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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