2022年の10月の英検も結果が出て、うれしい報告が届き始めました。

最近は、小学生、中1くらいの生徒が3級、中学生が準2級、高校生は2級、準1級を目指すのが「普通」になってきました。

私の時代は、中学生で5級を取り、中3までに3級を取れば、英語が得意な人、というイメージだったと記憶しています。
そもそも、英語好きしか英検自体受けていなかったような気もします。

小学生が3級、中学生が準2級や2級に挑戦するとき、必ずと言っていいほどぶち当たる壁が、「単語」です。

「大問1の単語問題が全くできません。」

こうおっしゃる生徒さんも多くいらっしゃいます。
と、いうか、ほぼ全員がそう言います。

多くの人が、英検は単語だ、と言います。

しかし、誤解を恐れずに言えば

「単語など、気にする必要なし」

なのです。

単語帳の羅列を暗記するのは至難の業

単語が不要と言っているわけではなく、根性で英単語の暗記をするな、ということです。

単語帳の単語の羅列を暗記できる人は、かなり記憶力がいいかタイプで、大抵ほかの科目もできる秀才タイプだと思います。
それができる方はやってもいいと思います。

英検1級の語彙数の目安は、10000~15000単語と言われています。

私は英検1級に合格しましたが、
単語10000以上知っているのですか?と聞かれたら、

「そんなはず、無いじゃないですか」

と答えます。

単語帳に羅列されている1万単語レベルの語彙を丸暗記するなど、私にとっては至難の業です。

そもそも、大学受験の世界史でさえ、暗記ができませんでしたから。

私立大学だと、歴史も通常は入試科目だなのですが、

世界史に出てくる「マルクスアウレリウスアントニヌス 」的なカタカナワードが覚えられかったのです。
一問一答の暗記など、苦行でした。

苦肉の策として、得意な英語と国語の2科目受験でなんとか合格しました。

では、なぜ、英検1級の文章が読めるか?というと、2級レベルの単語を完璧に知っているからです。

2級レベルの単語がわかれば、あとは「類推力」で何とかなります。

英語で必須の能力は、記憶力ではなく「類推力」である

英検1級の語彙で例えれば

He loved her so much for being so kind to him. By contrast, he abhorred her mother.

という文章があったとして、abhorred という語彙は1級以上の語彙です。

私もこの単語の意味はよくわかりませんが、上の文章を読むとすぐわかります。

彼は、優しくしてくれるので、彼女が好きだ、それに反して、彼の母親のことは(  )だ。

by contrastの「それに反して」という意味が分かれば、abhorはlove の反対、「大嫌い」だと推測できます。

このような読み方は、高校生くらいになると分かってきますが、小中学生には難しいです。

類推力を小学生が身に着けるにはどうしたらいいか?

ウザワシステムでは、「単語を覚えなさい」という教え方はしません。
It’s very hot in summer in Japan.
この文章全体を理解して、文章の中で、hot japanから類推し、summer は「夏」だと理解していきます。

ウザワシステムが英語の原書を使う理由もそこにあります。

人間の認識は、かならず「全体」から「個」へと進んでいきます。

楽器を弾くときも、必ず全体の曲がどんな雰囲気かを知ってから練習すると思います。
サッカーだって、サッカー全体が見えないでドリブルだけ練習する人はいないと思います。

英語も同じで、「英語の本」という広い英語を与えることで、細かい知識が増えていきます。

しかし、日本の英語教育は、単語や文法といった「個」から入ります。

むかしテレビで、日本にいながら中学生でトーイック満点、という子供が特集されていましたが、彼女の部屋はハリーポッターの原書がたくさん置いてありました。

辞書なしでハリーポッターの原書を読んでいたそうです。

よくわからないけど読み進めるうちに、類推力が磨かれて読めるようになったのでしょう。

ウザワの生徒たちも、普段の英語のかけ流しと類推力を身に着けることで読解問題や作文、リスニングで高得点を取り、
結果的に小学生で3級、中学生で準2級や2級に合格していきます

特別に英検の指導をしているわけではありません。

留学するとわかりますが、海外で英語環境に置かれると、わからない事ばかりです。

大学の授業も、単語を気にしていたら全く理解できないでしょう。
会話だって、知らない単語なんてたくさん飛び出します。

そんな時は必ず、「この人は何を言っているのか?」

という全体の意味を理解して類推する力が必須でした。

もしあなたが大学留学をすれば、大量の文献を英語で読むことになります。
いちいち辞書でわからない単語を調べていたら、毎日徹夜することになります。

英語環境であれば、類推力は嫌でも身に付きます。

それを日本にいながらできるようにするのが、ウザワシステムの試みです。

ここまで読んでいただいた方で、今回の内容に興味がある方は、ウザワシステムが具体的にどのように何をしているのか?をわかりやすくまとめた冊子を無料でプレゼントしています。

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