今回は「時間」を表す前置詞〈at on in〉の使い分けを一発で理解する方法を書いていきます。
まずは3つの簡単な見分け方、そして、3つの前置詞の「コア」のイメージを理解し、理解が深まればと思います。
簡単な「時間」の前置詞の見分け方
まず、簡単に見分ける方法です。これがすべてではないので、参考まで。
この図を見るとわかりますが、at〈 on 〈 in のように空間が大きくなっています。
例えば、「3時」などの時間は、「土曜日」や「1週間」と比べて、「一瞬」ですよね。そのような場合はat を使います。
もう少し広くして「日曜日」「誕生日」のような「特定の日」はonを使います。
さらに広くして、「一週間」「4月」「2019年」など、広くなると in を使います。
カレンダーにして見るとわかりやすいです↓
at 〈 on 〈 in のように範囲が広くなっていますよね。迷ったらカレンダーを思い出しましょう。
例外もあります
ここまでは中学生でも知っているのですが、英文法は必ずといっていいほど「例外」が出てきます。よくよく知ると「例外」なんてほとんど無いのですが。
例えば、in 5 minutes(5分で) in the morning (朝)at night(夜)
「5分」小さい単位なのにin?? morning は inでnightは at?? いい加減にしてください。結局、英文法は暗記じゃないですか!!カレンダーでごまかさないでください!!・・・って、思いますよね。
なので、結局、単語も前置詞も、「コア」のイメージを学ぶ必要が出てくるのです。
at on in のコアイメージ
at のコア
~で、~のところに
atのコアは「場所」基本イメージは「点」です。
「点」なので、「空間的な広がり」はありません。
今回の「時間」を意識すると、時間を「点」でとらえるか、「幅のある時間」でとらえるかの違いです。
atは「点としての時刻」でとらえるので、時刻は「点」ですよね。では、at night(夜)は??と思いますよね。これは次のInとの比較で理解できます。
inのコア
inのコアは「空間内」基本的なイメージは、容器のようなものの中です。
テストなどで混乱する「太陽は東から登る」という表現は The sun rises in the east.となります。英語の発想だと、東(east)を「東という場・空間」と捉えているわけですね。
これを「時間」に応用すると・・inは「幅のある時間」と考えられます。その時間の中で、というイメージです。
In April(4月)は、4月の中に時間の流れ、幅を感じますよね。
それでは、at nightはどういうイメージになるでしょう。at night(夜)は、あくまで時間帯としての夜を表現しているだけということになります。時間の流れはないわけです。
と、いうことは、in the nightというと、「活動の時間帯」としての「夜」ドロボウが夜悪さをするときは、a thief in the nightと表現できます。
at noon (正午)at midnight(深夜12時)は、時間の流れではなく、単に時刻を示しているためにatを使います。
それでは、さきほどの「例外」in 5 minutes (5分以内で)は??というと、5分「以内」という時間の幅がありますよね。5分という「幅」の中で・・・という時間の流れがありますので、もちろん in を使います。例外でもないですよね。
in the morning(午前中)は、時間の幅があり、活動の時間ですよね。なので、Inがいいわけです。
onのコア
onのコアは「接触」です。~の上、と覚えている方も多いですが、英検でよく見るon the wall(壁に)のような表現で混乱します。
この「接触」ですが、壁の上、やテーブルの上、のように「面」に接している場合と、「点・線」に接しているパターンがあります。
この「接触」を時間に応用すると、「時間が接触してくっついている(固定)」というイメージになります。そのために「特定の日」というニュアンスになります。
on April 1st というと、何かの日程が4月1日に固定されているイメージです。on timeは固定した時間なので「時間通り」 in time は時間の幅があるので「間に合って(時間内に)」という意味になります。
クリスマスに・・クリスマスという日がある日に乗っかている、特定の日、という意味合いであれば on Christmas day(クリスマスの日に)カレンダー上の「点」としてみればat Christmas(年中行事のクリスマスに)こういう微妙な感じ方の違いも表現できます。
前置詞はイメージで覚えると理解が深まりますね。