こんにちは。福島市の学習塾 ウザシステム本田塾です。

ヤフーニュースに気になる記事がありました。「早慶など17私大、3年で合格者3万8千人減」大学入試が厳格化し、早慶など17大学の2018年春の合格者数(一般入試)は、15年春に比べて計3万8000人減少したそうです。下の表を見ると、首都圏の有名私立大学が軒並み合格者を減らしています。それに合わせて浪人生も増えているそうです。

(読売新聞より)

記事によると、模試で合格圏内のB判定を出ていても、2018年の試験で不合格になる、という事例が増えているそうです。

有名私立大学に入りにくくなった理由

なぜ、このようなことが起きているのでしょうか??

その背景には、政府の地方振興策が隠されています。要は、都市部の大学に学生がみんな言ってしまうので、若者の地方離れを防ごう!!という政策です。その流れで文部科学省は定員管理を厳格化したそうです。

その記事に対するヤフーのコメントには…「地方の大学に魅力がなければ受験者数は増えない。」「地方に魅力的な大学がない事が問題なのに、首都圏の魅力的な大学に学びたい生徒の自由を奪わないでほしい!」などなど

そうですよね、わかります…私も10代の若き日はそう思っておりました。福島を飛び出して、東京に行って、海外に行ってやる~と思っていました。何故か30代半ばを過ぎ、今や福島が大好きすぎて福島から出たくありません(笑)

しかし、そもそも地方には良い大学がないのか??というのが気になるところです。特に、東北に!

隠れ家的、知る人ぞ知る地方の優良大学

「地方にはいい大学がない」というのは、日本人が共通して持つ「思い込み」かもしれません。

最近、権威のある英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」が2018年度版の世界大学ランキングを発表して話題になっていますね。東京大学が42位になったとニュースをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

実は、このランキング、「日本版」もあるんです。偏差値ではなく、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野13項目で構成された指標をもとに、「教育力」のランキングになっています。大学のランキングって意味があるのか…というのは置いておいて、参考まで見てみましょう。「教育の質」を知るには信ぴょう性のあるランキングかと思います

今回は東北大などの旧帝大を除いて、特に気になった2校をピックアップしてみます。

東北の大学は都内のトップ大学に引けを取らないどころか、分野によっては日本のトップを走っているという事実に気づくと思います!

秋田 国際教養大学

さて、ランキングを見ていると、京都大学、東京大学、…10位慶応大学、11位早稲田大学…12位国際教養大学 !? ホームページ

国際教養大学?一瞬、ICU(国際基督教大学)かと思いましたが、なんと、秋田の県立大学です。「国際性」という指標を見ると…100%!!ちなみに国際基督教大学は96.8%(全体の順位は16位)さらに「教育充実度99.8%

この大学、「全授業」が英語で行われます。さらに1年間の留学が義務24時間オープンの図書館就職率100%。世界中の200人を超える留学生が学ぶキャンパス。図書館の写真を見ましたが、メルボルンの州立図書館にも負けない程の図書館です。

文系の高校生、特に国際系の学部を目指す、英語系の学部を目指すなら、東京に行かずとも、この大学で十分だと思います!

恐らく、私が今高校生だったら間違いなくこの大学が第一志望です。

福島 会津大学

続いてランキングを見ると…34位に会津大学!! こちらも福島の県立大学です。(ホームページ)白虎隊、鶴ヶ城で有名な会津です。ちなみに、東京の有名大学、明治大学が一つ下の35位です。

この大学、コンピューター系で物凄く進んだ大学です。コンピュータ理工学部のみの専門的な大学です。けど、意外にも偏差値はそこまで高くない…ちなみに就職率、開学以来、大学院で常に100%、学部で平均97%という数字です…就職先も、ソニー、パナソニック、日立、と、誰もが知っている企業ばかり。ヤフーや楽天も就職先だそうです。卒業生の平均年収が最も高い理系大学と言われたこともあります。コンピューター系のレベルの高さが伺えますね。

世界の約二十か国から第一級の教授陣が集まり、3年生からの授業は基本的に英語で行われるそうです。大学院の共通語は英語です。

コンピューターの技術がどれだけ高いのかは就職先でもわかりますが、ACM国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)でアジア地区大会に進出。2008年と2015年には国内大学では東京大学に次ぐ2位の成績を修め、ACM-ICPC世界大会への出場を果たしているそうです。

これほどの大学が偏差値は47~48。偏差値で大学は測れないという、最たる例ですね。

理系の学生、特にコンピュータ関係に進みたい学生は選択肢の一つになるのではないでしょうか。

その他 地方の国立大学

もちろん、地方の国立大学でも教育が充実している大学はたくさんあります。都内の有名私立大学と比較してみましょう。

山形大学

山形大学は47位。「教育充実度」が87.5%と、とても高くなっています。ちなみに、東京の青山学院大学が50位、中央大学が51位。法政大学が53位です。

有機材料、高分子系では国内トップです。山形大学工学部の有機、高分子系の教員レベル、学生レベルは驚くほど高いと言われています。

新潟大学

東北ではありませんが…中央大学と同率の51位が新潟大学です。参考まで。

まとめ

今回は東北地方を中心に書きましたが、地方にも、都内の有名私立大学に引けを取らない大学がありますね。「地方に魅力的な大学がない」という方は、もしかして知らないだけかも??と思います。

これからの時代、ネームバリューで大学を選ぶのでなく、「大学で何をするか」という基準で学校を選ぶ必要があるのは言うまでもないと思います。地方の大学も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか??

勝手な持論ですが、「田舎は寒いし、つまらないし~」ってばかリ言う人は、東京に行ったら「東京は人が多くて、空気が悪いし~」と言い出す確率がかなり高いと思います。冬はスキーやスノボー、夏はバーベキュー、キャンプ、登山、温泉…学生にとっても、田舎は良いですよ~私はインドア派ですが…