こんにちは。福島市の英語塾、ウザワシステム本田塾です。

英検の合格発表・・ネットで合格を確認していても、紙の合格証が届くとうれしいものですよね。

生徒たちも、誇らしそうな、うれしそうな表情で合格証を持ってきてくれます。

英検の合格証に書いてある謎の文字

昔だったら、英検○級合格、としか書いてなかったのですが、今は「CSEスコア」とか、「CEFRレべル」なんて書いてあるわけです。

CSEスコアには、1500点、のような数字が書いてある。それを見て、どれだけスゴイのかわかりませんよね・・

CEFRにもA1とか書いてあるわけですが、A1って、良くわからないけど、なんか良さそう・・って思いますよね。

「よくわっかんないけど、2級に受かったから良いか~」、となるわけです。

どうせだったら、どんな意味なのか、分かった方がスコアの見方が楽しいと思います。

せっかく英検に合格したわけですから、これらのスコアの見方を少し整理しましょう。

CEFRレベルとは何か

CEFR(セファール)は、一言で言ってしまうと、「英語力を測る国際的な評価基準」です。

CEFRというテストがあるわけではありません。例えば、ヨーロッパで「私の英語力は、英検1級です」なんて言っても、「oh? eiken? sushi?」なんて言われるだけです。

よって、国際的にみんながわかる英語力の指標が必要になります。そこで作られたのがCEFRというわけです。

最近では留学だけでなく、国内の大学入試でも、入学基準に使われることも増えてきました。

CEFRレベルごとの英語力

CEFRでは、外国語の4技能(読む、聞く、書く、話す)の習熟度および運用能力を「A1」「A2」「B1」「B2」「C1」「C2」の6段階で評価します。A1が初級、C2が最も高いレベルです。

それぞれの英語力については、以下の通りです。

 

熟練した
言語使用者

  C2  聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
  C1 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
 

自立した
言語使用者

  B2  自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
  B1  仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
 

基礎段階の
言語使用者

  A2  ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
  A1 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

(出典)ブリティッシュ・カウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構

CEFRを知ると、英検の級だけでなく、CEFRレベルでも目標を持てますよね。

このCEFRですが、レベルを決めるために基準となる点数があります。例えば、「3300点以上だったらC2ですよ、という」基準です。

そのスコアが、CSEスコアと言われるものです。

CESスコアとは

CSEスコア、CEFRレベルを点数にした国際基準の「スコア」です。

CEFRが「レベル」の国際基準。CSEが「スコア(点数)」の国際基準というわけです。

先ほどのCEFRとCSEスコアの対象表は、以下のようになります。

CSE score CEFR level
3300~3400 C2
2600~3299 C1
2300~2599 B2
1950~2299 B1
1700~1949 A2
1400~1699 A1

だったら、英検だってCSEスコアがないと、CEFRレべルがわかりませんよね。

英検CSEスコアとは何か

と、いうわけで、英検も世界の英検になるべく、CEFRに対応することになったわけですが、そのために、点数もCSEスコアで出しましょうよ、という話になり、「英検CSEスコア」なるものが誕生しました。

国際基準のCSEスコアを、英検テストでも測れるようになったという事です。これにより、英検もCEFR基準でわかるようになりました。

スコアは、リーディング、リスニング、ライティング、リスニング(2次試験)それぞれバランスよく配点されます。
例えば、3級だったら、リーディング、リスニング、ライティング、それぞれ満点が550点、合計1650点満点になります。スピーキング(2次試験)を入れると2200点満点です。

各級の技能ごとの満点スコア

1級:850点
準1級:750点
2級:650点
準2級:600点
3級:550点
4級:500点
5級:425点

3級だったら、1次試験の各技能が550点なので、合計1650点満点です。3級の合格最低ラインは1103点なので、それ以上取れば1次試験は合格になります。

ちなみに、級と基準スコアは↓の表を参考にしてください。

各級の合格基準スコア

一次試験
合格基準スコア 測定技能
1 級 2028 Reading
Listening
Writing
準 1 級 1792
2 級 1520
準 2 級 1322
3 級 1103
4 級 622 Reading
Listening
二次試験
合格基準スコア 測定技能
1 級 602 Speaking
準 1 級 512
2 級 460
準 2 級 406
3 級 353
スピーキングテスト
合格基準スコア 測定技能
4 級 324 Speaking
5 級 266

まとめ (英検とCEFR対照表)

今までの話をまとめると、IELTS,TOEFL,TOEIC,英検・・様々な英語試験があるから、世界のみんながわかる統一した英語力の基準がほしい、という事から、CEFRという世界基準が生まれました。

さらに、CEFRレベル同様に、世界的に基準となるスコアも必要だね、ということで、CSEスコアが生まれました。

英検は、その両方の世界基準を採用したという事になります。

合格証を見れば、CEFRレベルはわかりますが、今後の目標のために、最後に英検とCEFRレベルがどのように対応するかも見てみましょう。

注意が必要なのは、例えば3級で満点の2200点をとっても、A2レベルとはならず、1699点以上はA1扱いとなるようです。

大学によっては、○○級合格、というのが入学基準ではなく、英検のCSEスコアを基準にする学校もあるようです。

これからは、英検の級だけでなく、世界基準のCEFRやCSEも意識してみてはいかがでしょうか。