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「ありがとう」は英訳できない!?英語にできない日本語

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先日、知り合いの神主さんから質問を受けました。

オリンピックで外国人が来たときに、英語で説明をしなければいけないと思うのですが、2礼2拍手とか、おみくじとか、英語でどうやって言えばいいのか?という質問です。

この手の質問を頂いたときに私が言う答えは決まっています。

「日本語で言えばいい」という答えです。そもそも、外国にきて、基本的な挨拶くらいは日本語を覚えて来るべきだ。と私は思っています(笑)英語だからって、どこでも通じるとおもうなよ、と(笑)

「いやいや、それでも英語講師ですか?少しは自覚を持ってください。」と言われそうですが、「日本語で言えばいい」というのは、感情論で言っているわけでもないのです。

2礼2拍手、1礼をそのまま英語にすると、Two bows, two claps and one bow.となりますね。けど、そもそも、「拍手」をclapと訳せるのか?

clapと聞くと、「おめでと~~パチパチ~~」という語感を私は感じます。はたして欧米人が教会で手をパチパチ叩くのでしょうか。

神社での「拍手」というのは諸説あると思いますが、神への敬意を示す、自分が来たことを示す、などの意味があるそうです。やっぱりclapはしっくりきませんね。相当する英語は無いと思います。ちなみに礼も「bow」とは語感が違うな~と思います。

なので、日本「sukiyaki」や「otaku」「karaoke」のように、「ハクシュ」「レイ」と言ってもいいのではないかと思います。

「ありがとう」はthank youか?

おなじように、「ありがとう」はthank youと訳せるか?という話ですが、さすがに「ありがとう」はthank youではない、なんて言い出したら「ちょっといかれた偏屈英語講師」という烙印を押されるでしょう。

けど、言葉とは「こめられた意味」のようなものがあります。

ご存知の通り、「ありがとう」の語源は「有り難し」です。「有り難し」という言葉は、「滅多にない」という意味ではなく、「ありえないことが起きたこと」だそうです。「ありえないこと」を神や仏が起こしてくれた。だから、

「ありえないこと」をおこしてくれた神や仏を賞賛し、ほめたたえる言葉として、「ありがたい」「有り難し」という言葉は使われたそうです

一方Thank youは、Thank は動詞で「感謝する」という他動詞です。youは「あなたを」という目的語です。ちょっとは英語塾らしいブログになってきましたね(笑)

何が言いたいんですか?というと、thank you「あなた」に「感謝」している言葉なのです。

日本語の「ありがとう」を見ても、日本人は目に見えない存在や自然に感謝してきた民族だとわかります。(*英語がダメだ、とか優越の話ではありません)

そのような日本人の「精神性」を理解してグローバル社会に出ていくのか、ただ英語が話せて、自分が何者かを知らずに海外に出ていくのか・・ちょっと違うかもしれませんね。

私も海外にいたとき、「日本人って、どんな人なの?」「日本の文化って?」たまにわからなくなる瞬間がありました。「日本は電化製品やアニメが盛んです」なんて言ってしまう日本人が多いと思いますが、気持ちがよくわかりました。もう少し深い文化や精神性も理解して英語を学ぶと楽しいと思います。

なんで英語を学校でやるの?

小学生に、「なんで小学校で英語学習が始まったの?」と聞いたら、「オリンピックでおもてなしするためじゃないの~?先生が言ってた~」という答えが返ってきました。まさか、そんな理由で英語をやってるのか・・と力が抜けました。

外国語を知ろうとすることは、その国を知ろうとすることです。タイ人と友達になろうとしたら、タイ語を少し話そうとすると、相手は理解しようとしてくれると思うでしょう。私は海外にいる時、そうやって友達を増やしました。欧米人がカタコトでも日本語を話そうとしていたら、好感を持ちますよね。相手の言葉をしろうとする、というのは大切なことなのです。

なので、日本に来ようとして、「こんにちは」「ありがとう」も知ろうとせずに、英語だけで何とかしようとする人には、「少しくらい日本語を覚えてきなよ」と言いたくなるわけです。ただの偏屈でないことがわかっていただけましたでしょうか(笑)やっぱり偏屈でしょうか・・

日本人は外国人に対して異様にお人好しで、真面目なので、外国人には何としても英語で話してあげなければ・・という強烈な思い込みがあります。「そっちが日本語を知らないのが悪い」くらいのスタンスでちょうどいいと思います。

「おもてなし」は必要ですが、「上手な英語を話してあげなければならない!」「間違えた英語を話したら恥ずかしい」「伝わらなかったら申し訳ない」という思い込みは、日本人が英語が苦手な精神的な要因の一つです。

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