先日、とても面白いお話を拝聴しました。
love(愛)の語源とは何か、という話です。英語塾だからと言って、ラテン語のlubetから~みたいな語源の話ではありません。急に何の話ですか?また塾とは関係ない話ですか?と声が聞こえそうですが、実は、これは塾で生徒に接するときにと~っても大事な話だな、と思いましたし、とても心に響いたのでのでシェアさせていただきます。
もくじ
LOVEの語源は…
Loveの語源は以下の通りだそうです。
L=Listen(聴く)
O=Over Look(全体を見る・長い目で見る・存在を認める)
V=Voice(声を掛ける)
E=Excuse(赦す・許す)
L=Listen(聴く)
一つ目は L は Listen です。日本語は「聴く」。「聞く」ではありません。その人をまず聴く。「傾聴する」ということでしょうか。子供の言うことだからと言って、ふ~んと流してはいけないということですね。
塾に来ている生徒の言葉も、心を向けてじっくり聴くようにしようと思います。
O = Overlook (全体を見る)
overlookは、「高いところから見渡す」「大目に見る」という意味もあります。人と接するときのことを言えば、「長い目で見る・全体を見る」ということです。例えば、箸の上げ下ろしや格好、ちょっとの遅刻などに対して、グチグチ言って細かいところばかり見るのではなく、その人の「全体を見る」。遅刻の理由にも背景があるかもしれません。その背景を見るということだそうです。また、細かい悪いところばかり見るより、「その人の存在自体を尊いものとして認める」ということもoverlookだと思います。
また、生徒の今(成績や能力)を見て判断し、批判するのではなく、今はまだ伸びる途中で、「将来的にはできるようになる」と長期的に見る。ということは大事ですね。スポーツのように目の前の試合に向けて努力しているわけではなく、英語学習は長期的に考える必要があるので、この考え方は非常に大事です。
V=Voice (声をかける)
Voiceは「声掛け」です。「元気?」のようなちょっとした声掛けも愛情ということなんですね。塾においては、声のかけ方も大事だと思います。「頑張れ」「努力だ、気合だ!」という声掛けは学びの場ではマイナスにしかならない、と思います。
E=Excuse (赦す)
ちょっと難しいですが、「許す」とは違います。許すは、罪を大目に見る、ということですが、「赦す」は、罪を憎んで人を憎まず、という考え方です。悪いことをしても、その人自身が悪いわけではないよ、ということですね。
まとめると
相手の言葉に耳を傾けて聴いて、長い目で見て、声をかけ、全てを赦す、というのが「愛」の考え方なのですね。これは教育においてもとても大事ですよね。大事なお子様をお預かりしている立場ですので、肝に銘じておこうと思いました。
今回紹介した語源は、キリスト教の考えからきているそうです。私はキリスト教徒ではありませんが、とても心に響く言葉が多いですよね。あらゆる信仰、信条を分け隔てなく取り入れるのが日本人のいいとこですね。