疑問文なのにsome?? anyとの違いは??中1でもわかる使い分け方

こんにちは。

今回は英語学習者にとってのなぞ・・anyとsomeの謎について書いていきます。

疑問文ではanyでしょうが!!!

普通に英語を学んできた方が、中学や高校で一度は言われたことがあるセリフです・・「疑問文はsomeをanyに変えなきゃダメでしょうが~~!!」「いい加減ケアレスミスをなくしなさい!!」塾の先生に言われたことある方??いらっしゃいますよね。

「疑問文や否定文はany、肯定文はsomeを使う・・」と丸暗記した方がほとんどだと思います。

そもそも、なんで疑問文でsomeがダメなんでしょう??ちょっと考えてみましょう。

someの正体

まず、someとは何か?という問題です。

someというのは・・・ほんやりそこにある。というイメージです。あくまでイメージです。不可算名詞の時と似てますね。冠詞の「a」と同じで、はっきり訳す必要もないものです。「a」の複数バージョンと考えても結構です。theはハッキリそれ!でしたが、a は、何となく選んだ1つ、でしたよね。someはa よりも「ぼんやり、存在がそこにある」というイメージです。ちょっと具体的に見てみましょう。

There are some pens on the desk. → 机の上には(何本あるのかはっきりわからないけど)何本かペンがある。

という雰囲気です。「何本かわかんないんだけど、だいたいそんくらいのペンがあるんだな~~」と「ぼんやり存在している」雰囲気です。

I met someone. というと、「恋人を見つけた」という意味になりますよね。「だれとははっきり言えないんだけど・・・」とsomeでぼやかしている感じがしますよね。「ある人に出会ったの~」みたいな感じでしょうか?

some day 「いつかね~」みたいに、はっきり「その日」ってわからないですよね。

any は何者か?

それでは、anyはどんなイメージでしょうか?

anyは「なんでもいいよ!」「どれでもいいよ~」「数は関係ないからいくつでもいいよ~」というイメージ。選択肢を与えるイメージです。any time 「いつでもいいよ!」のように、選択肢を与えてますね。

さきほどの、I met someone.を I met anyone. にするとどうでしょうか?? 「だれを選んでもいいんだけど!その人に会ったんだ!」・・そりゃ平叙文にanyは使えないよね~と思いますよね。

someとanyの否定文

some と anyを否定文にすることから始めましょう。

最初に、There are some pens on the desk. は 机の上に(何本か知らないけど、ぼんやり)何本かペンがあります。でしたよね。

この正反対の意味は?? 「一本もペンがない」ですよね?けど・・There are not some pens on the desk. とすると、「机の上に何本かわからないけどペンがあるわけではありません。」になってしまうんです・・・

一本もない・・だと、There are not any pens on the desk.  にする方がいいわけです。理由は、any pensは 「どれのペンも」なので、「どれのペンも」が否定されて「どれのペンもない」となるわけです。not any = ゼロ ということです。

 

someとanyの疑問文

さて、最期に、疑問文について考えてみましょう!

まず・・・冒頭で書いた、「疑問文はany」という学校英語の暗記・・・ですが、疑問文でもふつ~~にsomeは使われます

だって、Would you like some tea? (お茶はいかがですか?)って 中学で習いますよね!!??まさか・・・Would you の時は例外的にsomeです・・なんて言われてないですよね??なんでもかんでも「例外」で済ますから英語が嫌になるんですよね~~

「時と条件を表す副詞節では現在形で未来の代用とする・・」なんて暗記もしましたが、これも「例外」ではありません。そもそもwillは未来形ではない、、ということなのですが・・

話がそれましたが、どう考えても矛盾が生じるわけです。

some はぼんやりと存在する any は「どれでも」「数は関係なく、なんでも」というイメージでしたね。

someはぼんやり「ある」anyは「数に関係なく、なんでも」というイメージです。このことを意識して次の文を読んでみましょう。

  1. Do you have some pens? 
  2. Do you have any pens?

1.は、あなたはhave some pensですか?ということです。これは、前提として何本かわからないけどぼんやり何本か持っている、というのが前提になります。聞いている名詞がぼんやり存在しているのが前提なんです。

一方、2.は?というと、have any pensに対しての疑問なので、「数に関係なく、なんでもいいからペンを持っています」か?となるわけです。・・・つまり、「相手がペンを持っているのか、持っていないかが不明」なのを前提で質問しているわけです。

もう一つ例を挙げると・・

  1. Do you need some help? 助けが必要ですか?
  2. Do you need any help?      助けが必要ですか?

どうでしょう??どっちが親切に聞こえますか??1.は相手が必要なhelp(助け)がある前提で聞いています。2.は?というと・・あなたが助けが必要なのか必要じゃないのかわからないけど・・いる?という感じですよね。

疑問文はany・・をかたくなに信じていると、ちょっと嫌な奴になっちゃいます・・

これがわかると、Would you like some coffee?も少し理解できますよね。

Would you like some coffee?だと、ぼんやり存在している前提のコーヒー(some coffee)があるんですが、いかが?というニュアンスになりますよね?would you like any coffeeだと、いまコーヒーがあるかないか知らないけど、なんでもいいからコーヒーいる?的な感じでしょうか?

anyとsomeも深いですね~

今回も読んでいただきありがとうございました。

 




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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