「あてはめるだけ」で小学生でも書ける英検3級英作文のコツ

英検3級は最近は「中学卒業レベル」とは言われています。実は海外の高校に入学するのにも使える試験です。例えば、オーストラリアの高校に留学する場合、英検3級で語学学校をパスできます。

最近は小学生から中学生、大人まで、一つの目標となる試験です。そんな3級も、最近は「ライティング」の試験が増えました・・・「余計なことを!!」と言いたくなるのもわかりますが、3級の英作文が簡単に書けるようになる方法をご紹介します。テクニックに走るのはあまり気乗りしませんが…切羽詰まっている人のためにシェアさせていただきます。英作文についての基本的な考え方を知りたい方は、英作文を書く上での心構えを先にご一読ください。

3級ライティングの採点基準

まず初めに、英検3級ライティングの採点基準をご紹介します。(英検ホームページ:ライティングテストの採点に関する観点および注意点(3級)より。)

観点1: 内容 課題で求められている内容(自分の考えとそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか

観点2:構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか

観点3 : 語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか

観点4 : 文法 文法的に正しい英文が書けているかどうか

この観点をクリアできる作文を書きましょう。文字数は25~30語、所要時間は15分です。

テンプレ「型」どおりに書く

書きたいことではなく、書けることを書くのが大事ということがわかりました、それでは、どういう構成で書けばいいのですか?と思われると思います。ライティングには、その通りかけばいいですよ、というテンプレートがあります。そのと~りに書けば、配点基準の2:構成は考えなくても点数が取れます

テンプレート

自分の考え(結論)

I have two reasons. 

First, 理由①  Second, 理由②

これだけです。この「型」通りに書きましょう。よって、英語を書くのは「自分の考え」理由①、理由②のみです。I have two reasons. First, Secondは暗記しましょう。

それでは、自分の考え、理由①、理由②の書き方を次から書いていきます。

「自分の考え」の書き方:質問の表現をそのまま使う

まず最初に書くのは、質問に対する自分の答えです。答えだけは自分で考えなければなりません。注意すべきは、理由2つに何を書くかも同時に考えなければなりません。心構えでも書きましたが、「書きたい」ことではなく、「書けること」を書きましょう。

書き方としては、問題の表現を使うということです。たとえばWhat country would you like to visit in the future? 将来どの国に行きたいですか?という質問があったとします。Australia (オーストラリア)だと書きたい場合、問題文のwould like to visit in the futureと言う部分をそのまま使えばいいということです。

ですので、一文目はI would like to visit Australia in the future.と書きましょう。自分の知識が必要なのはAustraliaだけです。あとは問題の文章の表現(文法)をそのまま使います。Australiaのスペルがどうしてもわからない!と言う場合、U.S.やCanadaなど、かけるものを選びましょう。(理由①②と矛盾が生じないことだけ気をつけましょう)

他にも、What do you like to do on sunny days? 晴れの日は何をするのが好きですか?と言う質問だったら、I like to  自分の答え on sunny days. というように、問題文を使えば、書くのは自分の答えのみです。

「理由①,②」で使える表現ベスト3

次に、自分の答えに対する答え2つの書き方です。「英作文は英借文」です。使える表現をインプットすればするほど書ける表現は増えます。3級で最低限必要なのは、たった3つ!です。この3つを覚えるだけで、配点の観点3(語彙)4(文法)をらく~に得点できます。

上でかいた「自分の考え」の内容と矛盾するようなことを書かないということだけ気をつけましょう。

① It is  面白い 楽しい 素敵 for me to  動詞

まず知っておくと得をする表現は、It is △△ for me to ○○. (私にとって○○することは△△です。)この表現を知っていると理由を書きやすくなります。△のところは、たいてい、楽しい (fun)、面白い (interesting)、素敵 (nice) が入ります。○○は自分の考え(答え)に合う内容を入れましょう。

英語が好きな人はPlaying tennis is fun. のように、動名詞を使うのもいいですね。

② I like to~ ~することが好き I want to~ ~したい

この表現も覚えておくと使いやすいです。。I like to~ ~の部分にはplay などの動詞を入れて、~することが好きです。という意味になります。理由は何ですか?と聞かれて、~することは好きだからです。というのはとても書きやすい理由ですよね。

同じように、I want to~ ~したい。という文です。先ほどの「どの国に行きたい?」のような質問の答えに書きやすいです。~したいから○○に行きたい。のように書けます。~の部分は自分が知っている単語を入れましょう。

③ I can ~

最後に、I can~で~ができる と言う意味になります。 理由として「~できる」と言うのはとても使えます。好きな季節は? と聞かれて「夏」という答えだったら、「泳げる」からと言う具合です。

書かなければならない理由は2つです。それぞれ一文ないし2分程度で大丈夫なので、この3つのうち2つ使えば書けてしまいます。

使える単語を暗記して使う

テンプレ通りとは言え、最低限の単語は必要になります。そんなに難しい単語は必要ないので中1レベルの単語はストックしておきましょう。

絶対必要なのは、基本動詞 play sing eat make sudy など。 あとは It is の後に入れる 楽しい (fun)、面白い (interesting)、素敵 (nice)などです。

実践問題 作文解答の手順

それでは今回紹介したテンプレ通りに例題を解いてみましょう。

例題:What is your favorite country? (あなたの好きな国は?)

という問題があった場合、色々答えが思いつくと思います。ベトナム、カンボジア、イギリス…例えば、アンコールワットに感動したからカンボジアが好き、と書きたくても、アンコールワットやカンボジアのスペルは難しいので避けるべきです。

色々書きやすそうなので、ここでは答えはAmericaにします。

①まず自分の答えを書きます。ここでの鉄則は、問題文の表現を使うことでしたね。favorite countyをそのまま使いましょう。よってMy favorite country is America. と書きます。

次に理由を2つ考えます。アメリカに関することを書くのは前提です。使える表現が使えないかと考えたとき、「英語を勉強するのが好き」「アメリカの映画を見るのは楽しい」という理由はどうでしょう。

まずlike to~を使って I like to study English.  It is~の表現を使って It is fun for me to watch American movies. 

これで簡単に2つの文が完成しました。それではすべて書いてみます。

My favorite country is America. I have two reasons. First, I like to study English. Second, it is fun for me to watch American movies. 

これでちょうど25文字です。上の答えで自分の知識が必要なのは America, study English, watch American movies のみです!あとはテンプレ通りでかけます。 

参考にして頂いて、3級の作文に対する苦手意識がなくなっていただけたら嬉しいです。

テクニックと書きましたが、論文レベルの英語を書くときでも段落の書きかたの型がありますし、たくさんの使える英語をストックするのは英語学習でとても重要です。英検の作文の悩みが減る人がいれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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準2級以降の作文は、「英文法」の知識に左右されます。

英文を書くのがどうしても苦手、という方は、英文法を知らない可能性が高いです。文法と言っても、穴埋め問題を解けるだけでは意味がありません。

大事なのは、考えながら文法を使えるようになる、ということです。

そのためには、それぞれの文法が、どのように使われるのか、どういう働きをするのか?という本質的な理解が必要です。プラモデルを設計図なしで作るのは不安ですよね。文法は設計図のようなものなんです。

文法がわかれば、英語の型がわかります。何となく書いていた文章が、自信を持って書けるようになるのです。1000以上のピースがあるパズルをしていたような英作文が、実は5つくらいの大きなピースしかなかったことに気づきます。

難しそう・・と思うでしょうが、鈴木先生は、学生の頃の英語の偏差値はなんと、「30」。苦手だったからこそ、苦手な人の気持がわかります。その結果。26200人の英語難民を救ってきました。

ゼロからの英語やり直し教室New Beginning ホンモノの英文法学習が、ここにあります。




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ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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