名詞編その1 無生物主語(人じゃないのが主語)・the+形容詞

具体的に名詞編に入ります。名詞の全体像はこちら

名詞編その0 名詞の全体像

前回まで、英語の全体図、そして、登場人物の品詞。その品詞がどう使われるかを書きました。これからは、具体的にそれぞれの品詞の作り方を見ていきます。 まず名詞です。 前提:名詞は、主語(S)、目的語(O) ...

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前提:名詞は、主語(S)、目的語(O)、補語(C) の位置に置かれます。何言ってんのかわかりません、この時点でやる気を失いました。という方は・・
 
最初は、無生物主語、the+形容詞が主語になるパターンです。このパターンは、「英語ってこういう主語の使い方をするんだ~」くらいの知識として知っておくに留めても大丈夫です。

無生物主語

This medicine will make you feel better. この薬は私の気分を良くするでしょう(この薬を飲むと気分が良くなりますよ)

例文を見ていただくと、The medicine (薬)が主語になっています。このように、英語では「人間でないもの」が主語になることがあります。「無生物主語」なんて呼ばれますが、そんな言葉は覚える必要はありません。 英語はそういうことが多いのか、と知っておくだけで得をします。TOEICは英作文がありませんが、英検の英作文などで、無生物主語を使って英文を書くと英語らしくなるのでおすすめです。

例えば、準1級や1級の英作文で、「銃規制に賛成か、反対か」というトピックでエッセイを書くとします。賛成意見の理由として「手元に銃があると簡単に自殺する人が増える。」なんて書きたいとき、「People will make suicide much easier if...」(人々はより簡単に自殺します)という英文を書くより、「A gun at hand makes suicide much easier.... 」(手元にある銃は自殺を簡単にする)と書いた方が、レベルが高そうな英語に見える(ような気がする)と思います。
 
この先紹介する、不定詞、動名詞が主語になる場合も、無生物主語のような考え方なので、この方法は覚えておいていただけると幸いです。 *無生物主語というと、「訳」の仕方に工夫が必要と言われます。上の例文でいうと「この薬は私の気分を良くするでしょう」と直訳するのは変な日本語なので×です、と言われます。しかし、今どき下線部を和訳しなさい、という問題はあまり見ませんし、私はわざわざ副詞的に訳さず、直訳のまま訳した方が英語の語順の感覚が身につくというスタンスなので、直訳のままで意味を取るのをお勧めします。わざわざ日本語らしく訳をしようとすると、頭が日本語のままなので、英語の感覚が身に付きません。

The +形容詞

The rich are not always happy. (お金持ちの人びとがいつも幸せとは限らない)

これも、そういう方法があるんだ、と覚えておきましょう。 the rich は rich people のように、「~な人々」と訳すことができます。the old お年寄り、the young 若者 などです。 TOEICの試験では、単数か複数か?のひっかけに気を付けてください。 The rich ( )not.. という問題で、( )にis とかare とかの選択肢があったら、areになります。つまり、the 形容詞は複数だということも知っているといいですね。

同じような例で、the +現在分詞(ing) the+過去分詞 もあります。 例えば、the dying は(死にかけている人) the accused (告発された人・被告人)という具合です。そもそも、現在分詞と過去分詞は形容詞のような働きをするので、the+形容詞と同じです。この辺りは形容詞編で書きます。 最後まで読んでいただいてありがとうございます。




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ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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