【多読】参考書だけでは対応できない!英検1級長文対策、必須の勉強法 

英検1級の学習を進めているかた・・「長文読解」長いですよね!はっきり言って、市販の参考書では対応できないと感じる方も多いかと思います。

最初に重要なことですが・・英語学習を義務教育や受験勉強の延長として「勉強」と捉えていると合格は難しいと思います。これは間違いないと思います。厳しいようですが、「これをこれだけやればいいのですね?」という、決められた学習だけをする・・というのは、英検1級の学習法ではありません。

日常に英語を取り込むのがと~~~っても大事になります。映画を字幕なしで見るとか、英語字幕で見るとか・・細かい話だと、スマホの設定を英語にするとか・・

今回は、「長文読解」にフォーカスして、日常に多読を取り入れて英検1級の長文を読みこなせるようになる方法をシェアさせていただきます。

*文章が読める(精読できる)レベルが前提の記事になります。まず精読をマスターしたいというかたは・・英語は訳さないと読めない? それならこちら (教材)長文の読解テクニックを知りたい方はパラグラフリーディングの極意(過去記事)をご覧ください。

こんな方のための記事です

  • 一通り参考書で英検1級の長文を読んだが、行き詰まりを感じている
  • 英検1級のための多読の方法を知りたい
  • 毎日英文を読みたいけど、継続できない
  • 精読はできていて、文法も理解している。読む量を増やしたい
  • 英語学習(習慣)を日常にしたい

はじめに・・多読習慣が続かない大きな理由

まず初めに、多読を始めよう!生活に英語を読むことを取り入れよう!と意気込んでも、8割の人は続きません。

理由はたくさんあります。めんどくさい。意思が弱い。そもそも読んでいるものが面白くない。色々ありますが、自分の経験から言って「自分で投資していない」というのが原因だと思います。

英語に限らない話ですが、もし何かの勉強会、セミナーに参加するとします。Aのセミナーは「無料!誰でも参加できます!」一方、Bのセミナーは「参加費10万円。やる気のある人だけ来てください」

AのセミナーとBのセミナー両方に参加したとして、どちらも同じ意気込みで参加できますか??

ほとんどの人が、Bのセミナーのほうが一生懸命、真剣に聞きますよね??なぜなら、自分でお金を払ったからです。これだけ払ったんだから、やろうと思えるんです。

英語の多読も同じです。ネットでは無料で英字新聞を読めますし、「それを読めばいいですよね?無料だし」と思う方がほとんどだと思います。

しかし!私の経験から言って、まず続きません1週間後にはヤフーニュースを見ている可能性が5000%。「情報収集を英語でするというモチベーションで続けます」、と思われる方もいると思いますが、人間は楽な方に流れます。日本語で読むほうが絶対楽ですので、一週間後には日本語でニュースを見ている可能性が3000%です。私は失敗しました。

前提として、教材も買わず、問題集も買わず、「なんでも無料で済ませよう」とするマインドセットでは1級は合格できません。英字新聞も、私は年間購読を強くお勧めします。毎週届くので習慣にもなります。私もTIMEを年間購読しました。自己投資した、という意識があるので、毎週届けられてくるんですが、続けられました。

だいたい1万円くらいですが、1万円の自己投資をすると、1万円払ったのだから読もう・・と続けられます。安い投資ではないと思いますが、先ほどのセミナーの例と同じで、初期投資をするかしないかで数か月後の英語力に大きな差が出ます。

なぜ多読なのか?多読の重要性

そもそも、英検1級合格に、なぜ多読が必要なのでしょうか?文法の学習が終わって、精読ができるようになった・・そのあとに必要になるのは「慣れ」です。昔聞いた話ですが、英文の読むスピードは、読んだ分だけ速くなると言いますよね。いったい、何歳まで当てはまると思いますか?なんと、70歳のお年寄りになっても読んだ分だけ速くなるという研究結果があるそうです。

もしあなたが、よむための本質的な文法をマスターして、センテンス単位の英語は読める、けど、スラスラ読めません。というのであれば、読んでいる量の問題です。読解力を伸ばす秘訣は、難しい単語を覚えることではなく、難しい英文を数多く読みこなすことです。

多読の目的は長い英文になれることです。スラスラ~と読めるようになるには、読んだ量が重要です。(もちろん英文法を理解し、精読できるのが前提です)

最近の脳科学の研究だと、リーディングはリスニングにも役に立つことも分かっています。多読習慣は先を予測する能力も身につくので、リスニングの向上にも役立ちます。

 

何を読めばいいのですか?やっぱり英字新聞 レベルごとおすすめ

おすすめは「TIME誌」ですが、英語力に自信がない方は、もっと簡単なものから読みましょう。英語学習において最も重要なのは「継続」です。続かないものは絶対やってはいけません。

選び方は「ちょっと頑張れば読めそう」くらいのレベルを選ぶのがいいと思います。ざっくりですが、目安のレベルも記しておきます。

まだ自信がない方向け 「Mainichi Weekly」

こちらは、英検1級を最近目指し始めた初心者向けです。(英検2級~準1級)TOEICで500~600点以上くらい向け。

全ページ日本語注釈付きというのが安心できます。高校生から読めそうなレベルになっています。新聞といっても、「ドラゴン桜」の英語教師のモデル・竹岡広信先生や、英語界のカリスマコーチ・安河内哲也先生のコラムは英語学習に役立ちます。テンタメの情報もあったり、気軽に楽しく読めるので、とっかかりには最適の新聞だと思います。

Mainichi Weekly(毎日ウイークリー)(230円/冊 定期購読で8%OFF)

多読に慣れた方向け 世界情勢がまるわかり 「The Japan Times / The New York times」

大学入試、英検2級~英検準1級を目指す方向けの英字新聞です。TOEICで600点以上の方が800点を目指すあたりに最適と言えます。

毎日ウイークリーよりも本格的な英字新聞です。日本では得られない世界の情勢が伝わる新聞です。日本の新聞やネット記事では、海外の情勢は切り取った、要約した情報しか入ってきませんよね。New York Timesは世界の情勢を記者が取材した躍動感と迫力が伝わります。日本のマスコミとは違う良さがありますね。大人だけでなく、高校、大学生がグローバルな視点を持つには最適です。

通常3000円する Japan times とNew York Times のオンライン版も読めるので、とてもお得です!156円で世界の情勢がわかるのですから安いですね。

the Japan times / The New York Times (156円/冊 定期購読で最大26%OFF)

英検1級はやっぱりこれ! 「TIME 」

英検準1級合格者、TOEIC850~900以上の方向け

言わずと知れた、国際英文ニュースNo1の「TIME」です。個人的に、英検1級合格にはTIMEは必須だと思っています。毎週読むのは大変でしたが、英文のレベルが高く、1級レベルの単語も続出します。これを読みこなせば英検1級レベルの長文はスラスラ読めると思います。とにかくレベルは高いです。

この雑誌は、英検1級のリーディングのためだけではありません。政治、経済、環境、文化、エンターテイメント、最新医療事情・・・さまざまなトピックがあるので、エッセイライティングのネタ、2次試験のスピーチでのネタにもかなり役に立ちます

本屋で普通に買うと定価の980円なのですが、定期購入だと310円です。300円の投資で最高峰の英語が味わえます。

TIME(310円/冊 定期購読で最大68%OFF)

どうやって読めばいいですか?TIMEなどの英字新聞の読み方

英字新聞の読み方ですが、真面目に勉強!全訳!という義務教育の洗脳はといてください。

精読とは目的が違います。全体の意味をとりながら、辞書を使わずにスラスラ~と読んでください。辞書は、どうしても知りたい単語があったら引いても大丈夫です。絶対ひいてはいけない、というわけではありません。基本は辞書なしで読みます。全体の内容が分かった、くらいで最初は良いと思います。

あた、新聞の記事すべてを読む!と意気込むのはやめたほうがいいです。繰り返しになってしまいますが、英語学習で重要なのは「継続」です。TIMEのような週刊の新聞は量がかなり多いです。

最初は自分が興味のありそうな記事だけを読む。これが鉄則です。慣れてきたら読む記事の量をだんだん増やしましょう。最初のページから読むのはお勧めしません。最悪なのは、届いて、手を付けずリビングに積み上げられていく・・・1ページでもいいので読もう、という軽い気持ちで進めるのがいいと思います。

私もそのくらいのノリではじめました。

ぜひ、多読習慣を取り入れてみてください!




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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