毎回書いてますが、文法用語はイカツイ名前が多いですね。
今回は、「連鎖関係代名詞」どうでしょう、このネーミング。かなりのボスキャラ感がにじみ出ますね。けれど、とても単純な文法です。
関係代名詞の知識は必須ですので、苦手な方は先に関係代名詞を学んでください。
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連鎖関係代名詞とは
↓が、連鎖関係代名詞の問題です。
He is the person ( ) I thought was a doctor. 彼は、私が医者だと思っていた人です。
( )の中は?1 which 2 whom 3 who 4 what
と、いうような問題で、やってしまいがちなのが・・
「関係代名詞の問題か、先行詞は、person だから、1のwhich と4のwhatは消そう。I thought のあとに、目的語がない!と、言うことは2のwhom が答えですね、楽勝です!関係代名詞の問題は、『穴』を探せばいいのですから!」
とやってしまいます。
けれど、実は、i thought は挿入されていると見ます。
He is the person ( ) 〈 I thought 〉was a doctor.
このように見たら、どうでしょうか?
He is the person ( ) was a doctor. となると、主語が抜けているから、( )の中は主格のwho を選びます。
よって、答えは 3 の who になります。
連鎖関係代名詞の見抜き方
連鎖関係代名詞も、本質は少し違うのですが、挿入と見たほうが分かりやすいと私は思っています。
なので、挿入されていると気づけるかどうかだと思います。気づいたら、〈 〉でくくってしまいましょう。
挿入される型にはパターンがあります。それは、
「思う、言う」系の動詞
です。
例えば、I think, I know, I believe, I say・・・などです。これを見つけたら、〈 〉でくくってしまえば後は普通の関係詞なので、問題ありません。
連鎖関係代名詞の省略
ここまでは基本なのですが、少しレベルが上がると、連鎖関係代名詞の省略、という問題に出くわします。
苦手な人はここから先は読まなくても大丈夫です!
なんで難しいかというと、学校では、目的格の関係詞は省略できるが、主格の関係詞は省略できない、と習うからです。けど、連鎖関係代名詞は、主格なのに省略できるのです。
どういうことですか?というと・・・
The boy who is playing soccer is my young brother. サッカーをしている男の子は私の弟です。
このwho (主格)を省略してしまうと、 The boy is playing soccer is my young brother.という風になってしまいます。
なぜまずいか?
というと、聞いている人は、文の頭から英語を理解しますよね。なので、The boy is playing soccer・・・と言われると、「少年がサッカーをしている」という文章のカタマリとして、まず伝わってしまうわけです。
そのあとに、is my young brother がくるので、「また動詞が来るの?」サッカーをしているの?弟なの?何が言いたいの?となります。
男の子がサッカーをしている・・・弟です! みたいな感じです。
なので、who を入れて、The boy who is playing soccer とすれば、the boy の後に一息ついて、「サッカーをしている男の子」というカタマリで理解できるのです。
なので、聞いている人は、「サッカーをしている男の子」が、何なの?というように、先を待てるのです。
一方で
The movie which I saw last night was good. 昨夜私が見た映画は良かった。
これは、The movie I saw last night was good. のように省略ができます。
The movie I saw last night だと、the movie の後には普通動詞が来るのが暗黙の了解なのですが、動詞が来ないでI sawが来るので、The movie I saw last night のカタマリだと混乱しないのです。
話を連鎖関係代名詞に戻すと、He is the person who I thought was a doctor. の who は「主格」です。けれど、省略できます。
なぜかというと、主格でも、次に動詞ではなく、I thought という「I 」名詞が来ていますので、省略しても混乱しないという事です。
なので、He is the person I thought was a doctor. と言うように、省略できます。