「~できた」の選び方。could か、be able toか?

今回は、助動詞です。

この問題を見てください。

I went to Tokyo yesterday , and I (        ) Mike then. 

1. could meet     2. had meet     3. cannnot meet     4. was able to meet

(       )に何を入れましたか?

単純な過去時制なので、現在形の2、完了形の2は消せますね。問題は、could か、be able to か・・・

答えは

was able to になります。

could と was able to の違い

このような、could とwas able toの違いがわからなければならない問題は、大学入試でも出てます。

違いは?というと、

実際に1回実行した → was (were) able to  この場合could は使えません。

ですので、先ほどの問題は、過去に一度の行為、というわけで、was able to が正解になります。

*ちなみに、否定文で「できなかった」という意味で使う時は、両方使えます。理由は後ほど・・

could が「できた」で使える場合

それでは、could はどういう時に使うのか?ですが・・

(実際にやったかやってないかは別として)「~できる能力を持っていた」という意味で使います。

He could already play the piano at the age of 4.  (彼は4歳ですでにピアノが弾けた)

という使い方です。

ちなみに、can、 be able to も同じです。can は身についている能力 (気持ちの問題で、実際にやるかは別)able to は一時的に「できる」(実際にやりかやらないかが問題)

その他、「~できた」の文脈で使うパターン

目的を表す so that 構文

I spoke clearly so that they could hear me well. (私は彼らがよく聞き取れるように、ハッキリ話した)

*so that の目的では、might が正式とされていましたが、今は堅い表現とされています。could would が多く使われます。問題集によっては、might だけが正解とされている場合もあるので、注意してください。

see などの知覚動詞と一緒に

I could see Mt. Fuji from here yesterday. (昨日はここから富士山が見えました。)

否定文では、どっちもOK

繰り返しになりますが、could はやろうと思えば、能力、環境的に、「できた」。実際にやったかは不明です。ですので、実際に行動したかどうかを問題にするbe able toと区別されます。

否定文にすれば、「~する能力がなかった」という意味になります。と、いうことは、実際にはやらなかったに決まっていますね。ですので、be able to同じ意味になるので、否定文であれば、「できなかった」という意味で使えます。

例外

これは例外ですが、finally (とうとう) のような副詞と一緒に、明らかにできた、という文脈では、could が「できた」の文脈で使われることもあります。

could はこのほかにも色々な意味があります。別の機会に書きますが、文法書を見てみると、たくさんの発見があると思います。

 




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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