英語には「例外」と言われるものが多く、中高生を苦しめます。

例えば、名詞の複数形の場合。英語では、複数の物には s を付ける、と教わります。an apple だったら、two apples のような感じです。

ちょっと難しくなると、glassesのように、グラッスィーズのように、(iz) の発音の時はesになったりもします。これは特別難しい使い分けでもないですよね。けど、appleやglassを複数形にしなさい、なんていう問題は出ないわけです。

いろいろ「例外」的なものは覚えればいいのですが、中にはいちいち覚えなければならないものもあります。だんだん感覚的につかめてくるのですが。

例えば、tomatoやdo、go、potato のように、子音(aiueo以外)の後に「o」がある名詞の場合も、esがつきます。tomatoes、goes, does … のような感じです。

では、videoは? radioは?zooは?という問題もたまにありますよね。これは、[o]の前が母音「aiueo」だから、普通のs をつけます。videos, radios , zoos でOKですね。

その他、man→menのように、覚えなければならないものもあります。

ややこし~

pianoの複数形は?

複数形を教える時は、一通りこのような例外や使い方を教えます。

すると、中学生が浮かない顔をしていました。

「どうしたの?」

「pianoは、なんでpianosなんですか?」

「pianoは普通pianosでしょ」と口を滑らす私。

「「es」じゃないんですか?」

「pianoは s でしょ、普通」(まったく説明になっていない)

だって、o の前が・・・子音だ・・こんなこと、考えたこともなかった~

と、いうわけで、困ったときの文法書「現代英文法講義」。調べてみると、小さく書いてありました。

「ただし、solos(独唱),tobaccos (タバコ)のような外来語や、pianos(ピアノ)、photos(写真)、kilos(キロ)、pros (プロ)のような短縮語には-sを付ける。・・・」「現代英文法講義」より抜粋

外来語や短縮語には、-s ということです。

なるほど、photoは photograph、 kiloは kilogramか kilometer 、proなら professional ということか。・・・pianoは短縮語だったのか???

googleしてみると、pianoはpianoforteの短縮語とヒットしました。語源もイタリア語と書いてあります。

中1で誰でも書ける「piano」・・・実は奥が深かったです。これからは、「趣味はpianoforteです」とドヤ顔で言うことにしよう。テストでpianoforteと書いてやろうと思ったキミ、そこは自己責任でお願いします。

まだまだ、中学生から教わることは多いです。