比較級は中2の最後の方で習う文法です。
比較級って、erやestを付ければOKのような雰囲気がありますが、実は難しいですよね。特に、覚える構文が意外に多いですし、日本語と英語の違いで混乱することが多いです。
日本語と英語のびみょ~な違いをついてくる場合もあるので、注意が必要です。
例えば、英語が結構得意になった中学生でも意外に間違うのが、次の問題。
「彼は私と同じくらい本をたくさん持っている。」という文を英訳しましょう、という問題です。
たいていの中学生は× He has books as many as I have. と書いてしまいます。
なぜ間違いなのかは、as as を取ればわかります。↑の英文のasをとると、×He has books many. という文章になってしまいます。中2まである程度しっかり英語を学んだ生徒なら、正しい英文はHe has many books.であるとわかるとおもいます。
品詞がわかれば文法はわかる
私は、英文法は品詞(名詞、形容詞、副詞、動詞)と5文型がとても大事だと思います。
今回のよくある間違いは、manyの品詞を「形容詞」であると理解していないのが原因です。形容詞は「名詞(books)にくっつく」のが基本です。
なので、many という形容詞はbooksという名詞にくっついて、【many books】で大きな名詞のブロックになるイメージです。
では、なぜ、さきほどの英文が間違いやすいのか?というと、日本語では「たくさん」が「持っている」という動詞にくっついている、副詞的な働きをしているんですね。
つまり、
日本語は:彼は私とおなじくらいたくさん本を持っている たくさん→持っている 副詞的
英語は:彼は私と同じくらい多くの本を持っている たくさんの→本 形容詞的
日本語を思い浮かべて、言葉を書き換えるように英語に変換する癖がある人は、日本語に引っ張られて、このような間違いをやってしまいがちです。なので、Manyを副詞的につかってしまい、×He has books as many as I have. としてしまいます。
many books で「多くの本」というブロックなので、He has many books as I haveとすればいいわけです。
中学生のうちはたくさんの英文を覚えてしまうのがいいですね
ながなが書いてしまいましたが、かといって、バリバリ理系の生徒には説明することはありますが、普通はあまり細かく説明することはありません。
英語は感覚的に使えるようになるのが一番。私は中学の時はHe has many books as I haveと暗唱していました。英文法は数をこなすのがとても重要です。たくさんの英文を頭に入れ、たくさん音読することで、感覚的な英語は身につきます。