中学生以上になるとよく耳にするのは、「○○君は学年1番で福島高校に余裕で入れてすごい。私はバカだからできない」「私とあの人は住む世界が違う」・・・色々ありますが、よく勉強一つでここまで劣等感を持ってしまうものかと思いますが、これが人間のサガなのでしょう。

一つ確実に言えるのは、「他人と比べてもしょうがない」、ということです。
人って極端にすごい人と比べがちですが、それは必要のないことですね。

英語一つで劣等感を持つ必要はありません。点数、偏差値、「数字」にとらわれて他人と比較するのではなく、英語学習の楽しさに気づくのが重要です。

「ウサギとカメ」

ウサギとカメってお話があります。

あれはウサギが怠けたからマジメなカメが勝った。と言われますが、このような見方もできるそうです。

『ウサギはカメを見ていたが、カメはゴールを見ていた』

二匹は競争しているようではありますが、カメは最初からウサギのことなど気にすることなくゴールへ歩いていたのです。一方でウサギはゴールを見ずにカメだけを見ていたのです。
この姿勢こそが教訓なのでしょう。

英語学習も、将来夢を叶えるゴールのために勉強しているのだら、その途中でペラペラの人に出会ったからと言って、その人と比べて悲しむことはないのです。必ずそこへは行けるのだから、ゴールだけを見て、自分のペースで頑張ればいいのではないでしょうか。

ウサギとカメって実は深いな~と思います。

英語学習で比較は無用

最近は、2020年からの英語試験をどうしようか?と話題になっていますが、そもそも英語力はテストの点数では測れません。TOEIC900点越え、なんていっても話せないのはよくある話ですし、英検1級は通訳レベルですか?とか言われますが、プロの通訳者の英語力からは程遠いのが現実です。

英語力、といっても、スピーキングや文法、リスニング、語順感覚、発音、感性、センス、メンタル、人柄…色々な要素で成り立っています。「英会話」にフォーカスすると、文法マニアでもコミュ障だったら話になりません。

どうも学校は「競争心」を植え付けるのが大好きです。これからは競争して人に勝つのが大事という時代ではありません。

ですので、定期テストなんかで数点の違いを争ってもしょうがないと思います。もちろん定期テストで100点を目指すのは悪いことではないですが、それ以前に、英語を自由に使えるようになりたい、英語が話せたら楽しそう、というモチベーションのほうが大事ですね。

「いやいや、そんなきれいごと言っても、高校入試という現実があるのですよ。」 確かにそうです。しかし、学びの楽しさに気づき、「学びたい」という純粋な動機で学ぶ英語は高校入試の狭い英語をはるかに超えた広い英語学習になると思います。その結果、高校入試の狭い英語はかる~く超えられるでしょう。

それぞれ英語にも個性がある

生徒を見ていても、文法はイマイチでも発音が凄くキレイだったり、耳が良かったり、コミュニケーション能力がすごかったり、人それぞれ芽の出方は違うな~って思います。

日本語ができる日本人なのですから、「英語ができない」人なんていないと思います。数値化して「英語ができない」というのは止めたいですね~

いずれにせよ、なるべく人と比べないで、昨日の自分と比べてちょっとでも前進出来たらそれでいいんじゃないでしょうか。