副詞編 その2 不定詞副詞用法

副詞編の2回目になります。 副詞の全体図 1回目:前置詞+名詞

2回目は「不定詞」です。また不定詞??って感じですね。不定詞は名詞編でも、形容詞編でも出てきました。どちらも「動詞を名詞化する。動詞を形容詞化する。」内容でした。

名詞、形容詞…といきたら、残りは副詞です。ルールは同じです。

不定詞の副詞用法・・・ 動詞を副詞にする これがルールです。副詞の考え方は…「名詞以外を修飾する。そして、SVOCの5文型に含まれない。」でしたね。

不定詞の副詞用法のルールと例文

He visited Osaka to eat Takoyaki. 彼はたこ焼きを食べに、大阪を訪れました。

例文を見てください。to +動詞の不定詞の形がついています。例文を分解すると、He (主語)visited (動詞)Osaka (目的語)これだけでSVOの第3文型であることがわかります。

この不定詞が形容詞用法かな?とすると、to eat takoyaki たこ焼きを食べるがOsakaを説明することになります。すると、「たこ焼きを食べる大阪」を訪れました??という文になってしまい、意味が分からなくなります。

となると、この文章はHe visited Osaka. だけで文が成り立ち、to 以下は文型に含まれない「副詞」であると考えます。となると、副詞ですので、以下のように名詞以外、ここでは「動詞」にかかります。

 

 

 

↑のように、たこ焼きを食べるために、→ 訪れた。というように、to不定詞がvisit (訪れた)という動詞を説明しているのがわかると思います。①SVOの文型に含まれない②名詞以外を修飾している ふたつの副詞のルールを満たしているので、このtoは副詞だとわかります。

教科書的には「~するために」と訳しますが、基本的な考え方は「情報を付け足す」感覚です。「私は大阪を訪れました。」「たこ焼きを食べにね。」のような雰囲気で読んだ方が早く読めます。

以下、付け足しパターンを挙げます。すべて基本は★文型に含まれない。★名詞以外を修飾 ★情報の付け足し の3つです。

不定詞副詞用法 「目的」

to不定詞副詞用法は情報を付け足す、と書きましたが、「目的」具合をはっきりさせる方法もあります。それは、to にin order をつけて、in order to にする方法と、so as to にする方法です。

He visited Osaka in order to eat takoyaki. 彼はたこ焼きを食べるために、大阪を訪れました。

とすると、大阪にいったのは、たこ焼きを食べるためです!と、目的具合がハッキリします。

ちなみに、否定文にするとき、I studied hard in order not to fail the exam. とも言えますが、so thatを使って、 I studied hard so that i wouldn't fail the exam. とした方が自然な表現になります。

不定詞副詞用法 「結果」 

She grew up to be a doctor. 彼女は成長し、医者になった。

これも考え方は同じです。まず、She grew up. だけで完璧な文です。よって、to以下は副詞です。「She grew up. 彼女は成長しました。」だけだと、「それで??」ってなりますよね。なんか足りない、モヤっとするときに「情報のつけたし」が必要になります。今回はto be a doctor をつけて、「結果」医者になりました。との情報を付け加えています。

不定詞副詞用法 「判断の根拠」

He is very kind to lend me his umbrella. 傘をかしてくれるなんて、彼は親切です。

これも、He is kind だけでSVCの第2文型で完全な文です。He is kind 「彼は親切です。」これだけでもいいんですが、「なんで??」って思いますよね。モヤっとするので、情報を付け加えます。to lend his umbrella (私に傘を貸してくれる)という「根拠」を付け加えます。

不定詞副詞用法 「感情の原因」

I am happy to see you. あなたに会えて、嬉しいです。

この文章も、I am happy でSVCの完全な文。I am happy. 「嬉しいです!」とだけ言うと、「あ、そうですか。なんで??」って気になると思います。

ですので、to see you あなたに会えたので。という理由をつけた方が自然な会話ですよね。

副詞は文型に含まれないので、なんとなく、あってもなくてもいい気がしてしまうのですが、無ければ無いでなんか変な気がする。不思議な存在感があります。

不定詞ですが、ざっくりですが以上になります。大事な構文もありますし、後ほど名詞・形容詞・副詞+αすべてまとめます。

今回は以上になります。読んでいただきありがとうございます。




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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