今回は、英検についてのとても重要なお話になります。
「英検」って、みんな英検と読んでいますが、正式名称をご存知でしょうか。
そう、「実用技能英語検定」といいます。
なぜそんな話を?という話ですが、「実用技能」という言葉に注目してほしいのです。
「実用」というのは、
「日常生活」なんです。
1級のレベルも、「広く社会生活で求められる英語」と英検も言っています。
それがわかると、どんな作文を書けばいいのか、わかってきます。
私自身の英検受験、英検指導を約10年近くやってきた経験から、英検の作文で高得点を出す受験生の共通点が見えてきます。
※あくまで推測の域は出ませんのでご了承ください。
英検で必要な作文力
何がいいたいのですか、というと、結論から言うと
「スラスラと読みやすい英文を書く」
これにつきます。
日本人は、間違えることに対して恐れすぎているところがあります。
英作文をしていても、
間違った表現ではないか?
文法が間違っていないか?
などを、過度に気にしてしまいます。
学校教育の影響や文化的な影響もあるのでしょう。
しかし、繰り返しになりますが、
「実用」英語能力です。
なので、自分が書いている英語が、「相手に」正しく伝わるのか?
を意識することがひじょーーーに大切です。
伝わる英語を英検の作文で書くために
では、誤解がないように、相手に言いたいことを伝えるために、どんなことを注意すればいいのでしょう。
段落構成
1つ目は、段落の構成です。
他の英検作文記事でもかなり細かく書いていますが、
英文エッセイには「構成」があります。
なんでこんな流れなのかというと、相手に誤解なく伝えるためです。
繰り返しになりますが、
英検は「実用」英語検定。
よって、あいてに誤解なく言いたいことを伝えることができるかが最重要。
だからこそ、英検としても、しっかりした論理構成で、自分の言いたいことを伝えようとしているか?
に注目しているわけです。
主張で自分の言いたいことを言った。
けど、なんか説得力ないから理由を書こう。
主張も、理由も、なんか抽象的だし、わかりにくいかも
だったら、相手がもっとわかりやすいように、
具体例を入れて書いてみよう。
このように、常に「相手目線」で書くことが大事なのです。
英検の作文で、文法で注意すべきこと
同じように「文法」についても、自意識過剰になっていませんか?
自分が書いている文法はミスがないか・・という自意識を、読み手に向けて
という意識を持つことが大切です。
クジラ構文を無理やり使って「知ってるぞアピール」するより、相手が意味を取れているかを意識してください。
具体的には、「語順」です。
英語は、主語と動詞がとても大事です。
の英語の語順だけはしっかり押さえましょう。
動作をするのは誰なのか?
主語は誰(何)なのか?
意識することが大切です。
そういう意味で、受動態などの中学の基礎文法は大事です。
「英語は世界中で話されます」
を、English speak around the world. って書いてしまうと、
英語は、世界中を話します。
と、意味が通らなくなりますよね。なので、English is spoken〜とするか、They speak English〜のようにする必要があります。
「誰が」「する」「〜を」の語順だけでも意識するだけで、誤解をへらすことができますよ。
まとめ
まとめると、英検は「実用」英語検定なので、日常会話で大切なのは「誤解がなく伝わること」
自分が書いている文は間違ってないかな・・
自分の文法は間違ってないかな・・
というのをやめて、
意識を読んでいる人に向けて、
「自分が書いている文章が、誤解なく相手に届いているか」
ということに集中しましょう。
日頃、教えていても、
少し文法が苦手でも、スラスラと簡単な文章でも自分の言いたいことを書いて、
多少のミスはあっても、誤解がない文章を、
論理的に説得力がある構成で
書いている生徒は、かなりの高得点を取っています。
ぜひ、英語はコミュニケーションの手段ですので、相手にどう伝わるか?を意識して英文を書いてみてください。
英検の作文に大切なのは、「他者意識」です!