日本人が間違いやすい「~の」's とof の違いは??

「~の」という表現は意外に厄介で、日本人はミスしやすいですよね。

特に、やたらとofを使ってしまう・・ということ、ありませんか?例えば、「馬の尻尾」というとき、the horse's tail と書けばいいのに、the tail of the horse と書いてしまったりしますよね。

かなり英語ができる生徒でも、「祖父の突然の死」という表現を、The sudden death of my grandfather・・としてしまうことがあります。実は、これはGrandfather's sudden death とするべきなんですね。

今回は、意外にわからない「of と所有の’sの使い分け」についてです。

’sの使い方

まず、´sの使い方ですが

’sは、生物、とくに人間を表す名詞に使われます

例えば、「ジムの車」だったら、Jim's car  「息子の妻」my son's wife  「猫の尾」 a cat's tail

などのように、生物に使うのが ’s です。

of の使い方

では、「of」は?というと、

「of」は「無生物」で使われることが多いです。

ofは、~の一部、という意味ですので、無生物の方が合いますね。Ofについて詳しくは・・

「~の」だけじゃない。前置詞ofの考え方

今回は前置詞OFです。 マーク・ピーターセンさんの「日本人の英語」という本が大好きでこの方の本はよく読むのですが、前置詞ofについて興味深いことが書いてありました。 もくじ1 Ofとは2 日本の大学は ...

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the leg's of a table 「テーブルの脚」は、テーブルという全体に属した、脚、という意味になります。

つまり、

まとめ

’s は生物に使う

of は無生物に使う 

と理解すれば大丈夫です。

無生物に’sを付ける場合

とは言っても、すべてに当てはまるわけではありません。新聞などを中心に、’sを付けるのが増えているとのこと。

例えば・・

地域名

Japan's future(日本の未来)Tokyo's theater (東京の劇場)など

時間・距離・金額・重量

today's paper  (今日の新聞)this month's new book(今月の新刊書) five years' experience(5年間の経験) four dollars worth of sugar (4ドル分の砂糖)a pound's weight (1ポンドの目方) など

公共機関 交通機関 その他いろいろな活動

the school's history(その学校の歴史) the ship's doctor (船医)the car's speed (車のスピード)the game's rule(ゲームの規則)など

その他、制限がない場合

特にアメリカ英語では、何の制限もなく無生物に’sを付けることが多いようです。

the door's surface(ドアの表面) the bottle's mouth(瓶の口)など

基本的には生物に使うのは’s、無生物にはofですが、最近は’sにする使い方も増えているみたいですね。とはいえ、英作文では少し意識してみてはいかがでしょうか?

 




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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