名詞編 その2 不定詞とは・・(不定詞が主語と目的語と補語に置かれる)

今回は名詞編の2回目です。(1回目:無生物主語、the形容詞。名詞の全体図はこちら。)

前提:名詞は、主語(S)、目的語(O)、補語(C) の位置に置かれます。何言ってんのかわかりません、この時点でやる気を失いました。という方は、
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5文型・・というと、もう嫌だ、となってしまうのはよくわかります。わからない、と思っても、凹まないでいただきたいと思います。とても大事なことなのですが、英語は「言葉」ですので、これを知らなければいけない ...

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2回目は不定詞です・・「to不定詞」などと呼ばれ、中学では一般的に中2に学びますが、英語が嫌になる原因ベスト3に入るのでは、と個人的に思っています。最後に不定詞の名前の由来は軽く書きますが、「不定詞」という言葉は知る必要はありません。
まず、前提として、「名詞」「形容詞」「副詞」などの品詞とは何か?ということを知ってください。

不定詞の正体

 何故品詞の知識が必要かというと・・・

不定詞というのは:「動詞が、名詞・形容詞・副詞として使われる」

 これが不定詞の正体だからです。日本語で考えると、「飛ぶ」という動詞を「飛ぶこと」というように、動詞を名詞にするイメージです。(今回説明するパターンです)
 
 
ちなみに・・形容詞は「名詞にくっついて名詞を説明する」ものでしたね。日本語でいうと「読む」という動詞が、「本」という名詞にくっついて、「読むべき本」というように、動詞が形容詞のような働きをします。副詞は「名詞以外のものにくっつく」品詞でした。「勉強する」という動詞が、学校へ「行く」という動詞にくっついて、「勉強をするために、学校へ行く」のように、副詞の働きをします。*形容詞、副詞はそれぞれ「形容詞編」「副詞編」で書きます。
 
このように、動詞が「名詞、形容詞、副詞」に変形するのは日本語でもあります。英語では動詞にtoを付けることで変身すると思ってください。
 
今回は、名詞になるパターンにフォーカスします。しつこいですが、名詞は主語・目的語・補語になります。

不定詞の名詞用法 主語になる場合

To read English book is difficult. 英語の本を読むことは難しいです。

 主語になる場合です。「主語(S)は名詞のみ」しか置けなかったですね。例えば、英語は難しいです。という英語を書きたかったら、English is difficult.でオッケーなわけです。Englishは「英語」という名詞です。ですので、主語になります。
 
それでは、例文のように、主語を「英語」だけでなく、「英語の本を読む」にしたい場合。×Read English book is difficult. と書きたくなるのですが、read は「読む」という動詞です。
 
主語におけるのは名詞だけなので、動詞は主語に置けません。ですので、動詞read を、主語におけるように、名詞にしなければなりません。そのため、To を付けます
 
 
To read English book is difficult. のように、動詞が名詞になったので、主語に置ける、というわけです。
 
基本的に、動詞の原形(sやedやingなどがついていない形)の前にtoを付ければOKです。

不定詞の名詞用法 目的語になる場合

I like to play basketball. 私はバスケットをすることを好む (私はバスケットをするのが好き)

 主語のパターンを理解できれば、目的語も同じです。 「目的語(O)も名詞のみ」でした。私はバスケットが好き。という場合は I like basketball. というように、中1の英語で書けます。この場合、basketball(バスケットボール)は名詞なので、もちろん目的語に置けます。
 
今回も「バスケットボールをプレーすること」のが好きだと書きたい場合。プレーする、はplayですのでもちろん動詞です。 ×I like play basketball.と書きたくなりますが、動詞は目的語には置けません。
 
なので、to play にして名詞にする必要があります。 I like to play basketball.  としましょう。
 

*目的語の場合、wh疑問詞(what,who, whenなど)がつく方法もあります。

I know where to meet him.  私はどこで彼に会うかということを知っている。→このように、「~すること」にwhere(どこで)という意味も加わって、表現が広がります。

I know… what to do. (何をすればいいかということを)when to meet him. (いつ彼に会えばいいかということを)…など、他の疑問詞でもそれぞれの意味を追加できます。

不定詞の名詞用法 補語になる場合

My hobby is to play basketball. 私の趣味はバスケットボールをすることです。

 補語は目的語と同じですので理解しやすいと思います。 私の趣味はバスケットボールです。であれば、My hobby is basketball.です。 「バスケットボールをプレーする」のが趣味であるという場合。play は動詞なのでそのままでは補語に置けません。×My hobby is play basketball.
 
よって、to play にして名詞化する必要があります。 My hobby is to play basketball. とすればOKです。

何故「不定詞」なんていう名前なのか・・

最後ですが、別に知らなくても全く問題がないので興味がある人だけ読んでください。

文法用語は英語をわざと難しく見せるためにあるのでは?と思う程です。「不定詞」という言葉も、かなり寄せ付けないオーラを出しています。

そもそも、動詞とは主語の動作や状態を説明するために使われます。(述語動詞と言われます)その場合、現在刑、過去形・・などと、時制が特定される形をとるのが普通です。

一方で、不定詞は述語動詞のように時制が特定されず、「原型動詞」が使われます。つまり、時制が特定されない(不定)ので不定詞というそうです。不定詞に時制がないのはそのためです。

不定詞を学習する人に少しでもお役に立てれば幸いです。ありがとうございました。




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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