今回からは形容詞に入っていきます。名詞編は、名詞の全体図を参照ください
名詞編では名詞句と名詞節について焦点を当てました。名詞句は動詞が名詞化(不定詞・動名詞)したり、節では文章が名詞化(that節・wh節)することができました。
それで、今回は形容詞なのですが、形容詞は大きく分けて2パターンです。
形容詞は ①単独で性質や状態を表す ②名詞にくっついて名詞を説明する のどちらかです。
もくじ
単独で性質や状態を表す形容詞
She is happy. という文では、happyが形容詞です。彼女はハッピーな状態です。という状態を表してます。cute(かわいい)beautiful(美しい)angry(怒っている)などもそうです。
happyという形容詞が単独で補語の場所に置かれています。
名詞にくっついて名詞を説明する場合
単独で動くときはいいのですが、形容詞は名詞にくっつくときもあります。例えば、pen(ペン)という名詞があるとして、赤いペンも黒いペンもありますね。その時、pen、だけではどっちのペンかわかりません。
そんなときは「red pen」とすれば、「赤いペン」というようにできるわけです。ただのpenを、赤いという形容詞をつけて名詞の表現を広げるのが形容詞の役割です。詳しくは品詞のまとめページをご参照頂ければと思いますが、形容詞が名詞にくっついて、名詞が大きくなるイメージです。
形容詞編では、この名詞にくっつくパターンをマスターします。結局名詞を大きくするだけなので、大きな名詞の塊の作り方と考えてください。
ですので…形容詞がくっついた大きな名詞が主語・目的語・補語に置かれるというのは名詞編と同じです。たとえば、形容詞がたくさんついた、なが~い名詞がどこまで主語なのか?それを瞬時に見抜ければ読解もリスニングも断然楽になります!
前に置いて限定パターン (前置修飾)
分詞
I know the running girl.
This is a broken car.
動名詞
He is in the smoking room.
後ろから説明パターン (後置修飾)
不定詞
I have no time to read books.
分詞
The largest animal living on land is the elephant.
This is a food made from cacao beans.
前置詞+名詞
Ken is the boy with blue eyes.
関係詞
I know the man who killed her.
ざっと名詞にくっつくパターンは、この6つです。後ろからくっつくパターンが多いのがわかると思います。日本語にない上に数も多いため、多くの人が苦手意識を持ってしまう分野かと思います。英文を読めないのも、この形容詞が見抜けないのが原因である可能性も高いといえます。
例えば、英文は↓のようになっているパターンがあります。
{形容詞}名詞{形容詞節}+動詞 +名詞{形容詞句}
最初の{形容詞}名詞{形容詞節}の部分が主語になります。例えば、boyのような名詞だけならすぐに主語だと見抜けられるのですが、 a tall boy who is running in the park となるとどうでしょう・・boyという名詞に、前から、後ろから文字がくっついて長くなっているのがわかります。
これだけで主語なのですが、後置修飾がわからないと、who の後の is が動詞かな?などと誤読してしまうわけです。
ですので、形容詞を学ぶと、英文の構造が良く見えるようになります。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございます。