中1の教科書は意外に深く・・it that の使い分けなどでも書きましたが、
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もくじ
中1の教科書にも出てくる、one と it の違いを一発で理解する方法。
その現行の教科書で、結構質問されるのが、中1のUnit5の会話。 インド人ディーパ:What's this? Is it chocolate? (これ何?チョコレート?) 日本人コータ:No,it's ...
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最近聞かれるのは、house と home はどう違うのか??という質問です。
教科書のUnit6③では・・
they come into the backyard of our house. 彼ら(コアラ)は私たちの家の裏庭に入って来ます。
教科書のUnit7①では・・
This is a picture of my home in Brazil. これはブラジルの私の家の写真だよ。
両方「家」という訳ですが、違いは何でしょう。
house と home の違い
Home は「今、自分が普段住んでいる場所」を指す時に使われます。「自分が安心できる場所」だった、「家族と過ごす場所」というニュアンスです。日本語で言うところの「自宅」のイメージです。
Houseは、「建築物としての家」つまり、「建物としての家(誰が住んでても関係ない)」というニュアンスです。
home party とhouse party
それでは、ホームパーティという時は、home partyでいいのか?というと、実は「ホームパーティ」は和製英語。伝わるのは伝わりますが、ちょっと変な感じになります。
そういう場合は a house party というのが一般的です。Food party なんかも言ったりします。
ちなみに、パーティを開く、という表現は I'm going to throw a party. です。TOEICでも見るかもしれませんので、知っておいて損はないですね。
home house 違い 【前置詞】 at home と in the house
もう一つ気になるのは、home と house の前置詞の違いです。
at home、 in the house と言ったりしますが、それぞれの意味を知れば何となくイメージできると思います。
inは「空間の中」
in というのは、箱の中にいるイメージです。
壁や屋根のような境界線がある建物のような「中」にいるイメージです。
ですので、house のような、「建物」の中にいる、という時は、in the house のように in の方が合います。
at は概念的な場所を表す
at というのは、概念的な場所を意味します。
どういうことかというと、
at school は、「(勉強する場所としての)学校」にいる at the station だと「(電車が発着する)駅という場所」at the hospital は、「(人が病気になった時に治してもらう)病院という場所」
ぐるぐる「活動する場所」というニュアンスが重要です。
建物の中、というよりは、「活動する場所としての」場所にいる、というニュアンスです。なので、建物の外とか中、という境界線は曖昧です。
home は、「生活する場所」としての「家」ですので、寝たり、食べたり、庭に出たり・・色々活動する場所です。そのため、at の方が合います。
at in の違いは、「場所の広さ」とはちょっと違いますので、注意しましょう。
homeの品詞 名詞に間違いやすい副詞に注意
最後に、重要なのですが、「品詞」の違いです。
これが一番大きいと思います。どういうことかというと・・
- 「house」は「家」という名詞だけ。
- 「home」は「家」という名詞に加え「家に、家へ」という副詞の意味もある。
home は、「副詞」の意味もあるのです!これが重要です。
つまり、、、I’ll drive you home. のように、「家に」という副詞の意味でも使われるのです。
*副詞というのは、名詞以外にくっつく言葉です。「家に」⇒運転する 動詞にくっついています。
例えば、誤文訂正問題で、以下のような問題があったら、どうしますか?
× He came to home late last night.
この文章は、home を名詞で使っています。「home 」は「家に」という意味があるので、to 「~に」をつけると
「家にに」という風になってしまいます。
もし名詞で使いたいなら go to a home / go to the home / go to his home のように、a the 所有格を付けなければなりません。
ちなみに、同じように、名詞っぽい副詞は、
名詞に間違いやすい副詞
upstairs 「階上に」downstairs「階下に」abroad「海外に」overseas「海外に」outdoors「屋外で、屋外へ」 indoors「屋内で、屋内へ」downtown「繁華街へ」next door 「 隣へ、隣に」
なども注意してください。