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体育の教科書と英語学習 英語学習に必要なこと

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以前家庭教師をやっていて、福島市内をグルグル回っていたのを思い出します。いい思い出です。それで、いろいろなご家庭を回っていると、「音楽、体育、技術家庭、美術の4技能もお願いします。」という難題を依頼されることもありました。

体育とか美術ならまだしも、音楽、家庭科は本当にツライ。

体育の教科書

面白かったのは体育の教科書です。「水泳」というページには・・・

「クロールは肩を中心にして腕を大きく回転させます。腕はなるべく遠くに、指をそろえて入水するようにします。水を後ろに押すような感じでかきます・・・足はバタ足をします。」

これを必死に暗記するわけですが、私のような捻くれた人間は「これって実際にプールに入ってクロールの練習をすればいいのでは・・」と思ってしまうわけです。泳ぎ方なんて、本で勉強するより実際に泳いだ方が絶対早いですよね。生徒と笑いながら暗記してました。

ふと・・英語も同じかも。と思いました。

英語の教科書って、もしかしたら体育の教科書と同じかもわかりません。

英語の授業を水泳に例えると・

日本の中学校の英語学習を水泳に例えると、3年間、3冊の教科書を使い、例えば1年目の目標は「水泳で必要な名称を覚えよう」バタ足、クロール、平泳ぎ、プル・・などの言葉をひたすら暗記します。定期テストでは「プル」を「水を掻く」と書いては間違いになるので、多くの生徒が間違えます。2年生は「基本的な腕と脚の動かし方を学ぼう」という目的で、腕の入水の角度、バタ足のふり幅などを学びます。腕の入水の角度を間違って覚えると先生に怒られます。3年生は「クロールと平泳ぎの泳ぎ方」として、実際に泳ぎ方を書面で学びます。「バタ足」「腕の角度」のような2年生で習う知識が危うい生徒はクロールの全体像が見えず、まったくついていけません。これにより、水泳は難解なものだと洗脳されます。

3年間でプールで実際に泳ぐのは数時間です。みんな水泳は難しいと頭を抱え、塾に行きます。塾に行ってもプールで実際に泳ぐことはできません。

極端な例ですが、日本の従来の英語教育は、これに近いものがあるかもしれません。

 

水泳と英語は似ている

水泳教室に通ったことがある人はわかると思いますが、いきなり水に入れられて、体で覚えるのだと思います。バタ足、息継ぎ、クロール、いつの間にかできるようになっていました。私もよく泣きながら通ったものです。

英語も、ある意味では近いと思います。ある程度の慣れは必要ですし、実際に英語を使わなければ英語はできるようになりません。水泳と同じで、理屈ではなく感覚的なものが必要なのは言うまでもありません。両者とも、「学ぶというより、慣れるもの」という点で共通していると思います。実際、英語に慣れてほしい、好きになってほしい、という理由で英会話スクールに通わせる保護者の方も多いと思います。

英語は理屈で学ぶものではないと思います。

慣らし方の問題

英語も水泳と同じで「慣れ」が必要なのはわかると思いますが、「どうやって慣れさせるか」が大事だと思います。

英語学習においては、何故か小さい子供には「歌やゲームで楽しく英語」のように、「簡単なあいさつ」「かんたんな会話」を慣れさせればよい、と思っている方が多いと思います。これは、「クロールは小学生には早いから、バタ足ばかりやりましょう」と同じだと思います。

もちろん、バタ足などの基礎は大事にしながら、小学生にクロールをさせるのは水泳教室では当たり前です。英語も、基礎は大事にしつつ、物語のような「広い英語」「子ども扱いしない英語」を与えるべきだと思います。クロールを何度も何度も繰りかえし泳ぐうちに体で覚えるように、英語も最初は読めなくても、何度も何度も声に出すことで読めるようになり、自分のものになっていくと思います。

文法の必要性

このようなことを言うと、必ず言われるのが「それではやはり、コミュニケーションですね。コミュニケーションを重点的に取り入れ、文法ばかりの英語学習は止めましょう!」これが現在の状況でしょう。

思うに、上のような考えに傾倒すると、プールに入っても犬かきしかできない中高生が増えると思います。日本人は文法ばっかりやっているから話せない、なんて言われます。しかしトーフルという国際的な英語の試験があるのですが、日本はアジアでも最下位に近く、なかでも「長文読解と文法で他国に大きく差がつけられている」のはデータが証明しています。日本人は文法を知らないから話せないのです。

クロールを泳ぎたいのなら、クロールの泳ぎ方くらいは知っていなければなりません。クロールの泳ぎ方のルールが文法のようなものかと思います。ですので、文法が必要ない、というのは、とりあえずプールに飛び込んで遊ばせているようなものです。英語学習では、単語・熟語・文法などの知識を増やすといった記憶学習を避けることができません。細かい文法を知らないばっかりに、誤解を生じさせることもたくさんあります。

要は、文法(クロールの泳ぎ方)を理屈で教えるか、慣れで教えるかの違いです。私は小学生や中学生には、何度も文法に触れることで定着させるべきだという立場です。ただ、昔ながらの根性暗記は大嫌いです。

ただ・・個人的には理屈で文法を知るのが好きだったりします・・私のようなマニアは生徒も理屈が好きだと勘違いしがちなので注意が必要です。

習うより慣れよ → 慣れるまで習え

つまり、文法は何度も触れるうちに意識しなくても口に出るレベルまでにする必要があります。そのことを同時通訳者の鳥飼玖美子さんは一言で表現されています。

「習うより慣れろ」ではなく、「慣れるまで習え」というのが外国語学習です。

 

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