うちにも小学生の息子がおりますが、「子育て」は簡単ではありませんね。もしかしたら悩んでいる方も多いかもわかりません。私もその一人です。
子育てに限ったことではないですが、人間の悩みは人類の誕生からずっとあるわけで、例えば子育ての悩みは間違いなく100年前からあったのだと思います。その100年の間に、誰かは解決方法を本に書いているはずです。
そう考えると、やっぱり読書はしたほうがいいんだろうな、と思うのですが、今回は私が読んだ本の中から個人的に好きな考え方を紹介します。
もくじ
小林正観さんの子育てしない子育て論
小林正観さんの本は素晴らしすぎて、どの本も同じような内容なのに次々と違う本を読んでしまいます。正観さんの本の中に、「天才たちの共通項」というものがあるのですが、「天才」と言われる人たちにどんな共通項があるか、という興味深い本です。(*書店では売っていないようです)
なんと、その共通項とは「同じタイプの母親がいた」という点です。どうやら、天才を育てた母親の共通点は「あなたは、あなたのままでいい」という態度を貫いているようです。つまり、子供を自分の思い通りにしなかった、ということです。
「子供を思い通りにする」を別の言い方でいうと、「子供に向き合う」ということです。教育評論家は「子供に向き合え」ばかり言うので、正しいように聞こえますが、正観さんによると、この考え方は子供にとって息苦しいそうです。
一言でいうと、子供と向き合っているということは、子供の前に立ちふさがっているということです。立ちふさがってあら探しをしている。子供に向かって、「あんたのここが気に入らない。ここがダメ。ここをなんとかしなさい」と言っているようなものです。こういう教育は教育ではない。(「宇宙を味方にする方程式」より)
なんか、耳が痛いですよね。やっぱり子供には色々口を出して、「こうしなさい、ああしなさい」と言ってしまいますが、それでは重荷になって「芽」を摘んでしまうのですね。けど言いたくなりますよね。「こうなったらどうしよう」という不安と恐れがあるから。不安と恐れからは何も生まれないということでしょう。
それなら「子供を丸ごと受け入れ、肯定する」ことが天才を作る条件だそうです。くれぐれも「甘やかす」とは違います。常識的に間違っていることは指摘した方がいいですが、その際は「笑顔」を忘れないこと、というのも正観さんの考えです。
そういえば、正観さんは講演で「父親」の役割は母親が安心して子育てができるように経済的援助をするくらいです、といったことを言っていた気がします。父としてはちょっと寂しい気もしますが、それもそうかもしれません。「自分を主張し、相手に勝ち、強い人間になること…」のような「父性」は父親が教えることができるでしょうが、「やさしさ、思いやり、その人の存在を認める」のようなことは、「母性」のなせる業かもしれません。
何となく世の中全体が「父性」に傾いているような気もしないではないですが…
私のように、仕事で子供に接する男性は気を付けるべきです。子ども相手に競争、合理化…のような父性ばかりを出し過ぎてはいけないと思うからです。尾木ママがオカマのような話し方をするのも頷けます。
私もマネしてみようかしら。うふふ
心理カウンセラーの心屋さん
こういう考え方って、この正観さんていう人が特殊なんじゃないですか?と思いますよね。
ところが、このような考えの方って、他にもたくさんいらっしゃって、例えば心理カウンセラーで有名な心屋仁之助さんも同じようなことを言っています。たくさん著書がありますが、子育てをテーマにした本も出版されています。
「お母さんが幸せになる子育て」という本ですが、どことなく正観さんと言っていることが似てる気が…要は、「こんな子に」なって欲しいというように、「自分が思うように」育てたいというのが子育てを辛くする、ということです。「こう育てたからこうなる」という子育ての法則はないのだから、こどもの「そのまま」を認める、というあたり、似てますね。
他に正観さんと似ているのは父親のポジション。曰く「お母さんの重要度から比べれた、お父さんの重要度はセミのようなもの」…お父さんって一体…
この本は、「頑張らなくていい」という考えをもとに、親が子育てで楽になる方法を、心理カウンセラーらしい切り口で書かれているので、読むととても楽になると思います。好き嫌いはあるかもしれませんが、好きな人はとてもスッキリすると思います。
悩みの根源
共通して言えるのは、子育てに限らず、悩みは「他人を変えようとすることから始まる」という事ですよね。
今回紹介したような本を読むと、「うちの夫、嫁は全くなってない。この本を読ませて変えさせよう」となりがちですが、それこそ「他人を自分の思い通りにする」ということです。
中には頼んでもいないのに他人の家庭の子育てに口を出してくる方もいます。他人なんだからほっといてよ、と思うところですが、本人は心配しているから言っているのでしょう。「心配しているから」というのが本当にやっかいです。本人は良いことをしていると思っているのです。子育ても同じなんだろうな~
とは言え、そんなことに不平不満を言わず、「世の中は思い通りにならない」とただ笑顔で受け入れるという生き方もいいかもしれませんね。「子どもが~」「あの人が~」「あのおっさんが~」とか他人のことでいちいち悩むのを止めるだけで楽なものです。
自分の人生に不満がない人は人の人生にいちいち文句を言わないものです。まずは大人が趣味や勉強に熱中して、楽しそうに生きているところを見せればそれでいいのかな~という感じで、子育てについてはらく~に考えるようになりました。本はいいですね~
最後にちょっとスピリチュアル
子育てで言えば、子どもは親を選んで生まれてきている(らしい)ので、なるようになるとしか思えません。子どもも私たちも、失敗から学びながら、自分の設定した人生を順調に歩いていると思うのが一番楽かな~って思います。
そこで、ちょっと不思議系な本も紹介します。ちょっと不思議な話なので、苦手な人はスル―してください。
「生きがいの創造」という本ですが、有名なので読んでいる方も多いかもしれません。
ざっと書くと、最近では人間に「過去世」があることが実験によってわかってきた。配偶者や家族は前世からの繋がりがある人が多いらしく、子どもは親を選んで生まれてくる。そして、私達は何度も生まれかわり、いろんな事を経験して魂を向上させるために今世も生まれている…といった内容です。一見怪しいですが、書いている人は大学で経済学の教授をしていた方です。あくまで科学的に考察されていて、大変興味深いです。
つまり、子どもは親を選んで生まれてきているのは、自分の魂を成長させるためにベストな親を選んでいるかららしいです。と、なれば、子どもは自分で学ぶべきテーマを持って今世生まれてきているので、私のような不完全な親の子になるのも設定通り。そう考えれば、頑張って良い親になる必要もないっちゃないかもしれませんね。子供は自分で設定した経験をしたりして順調に「学んで」いるわけですから。
今回紹介した本は「教育論」的な難しい本というより、とても読みやすい本ばかりです。心が軽くなる本はたくさんありますから、興味がある方は一度お読みになってみてはいかがでしょうか。
個人的には、小林正観さんや心屋さんのような考え方が世の中にもっと浸透すれば、すご~く良い世の中になるんだろうな~って思っています。