英語独学者は、どうやって会話をマスターするか

英語が得意な人が、密かにやっていることがあります。

これは、当たり前すぎて、あまり言われていないことですが、英語をある程度マスターした人は、必ずやっていることだと思います。けれど、あまり知られていないので、とても重要な話になります。

私の話をすると、私は田舎出身ですので、「英会話」というものを高校生になるまで経験したことがありませんでした。厳密に言うと、年に数回学校に来る外国人の先生と、ちょっと会話するくらいでした。20年近く前は、外国人の先生が中学校にくるというのは、かなりレアパターンでした。

そんな私でしたが、高校生の時に、カナダにホームステイをする機会がありました。地元の企業が、数校の高校から一名ずつ、アメリカ、カナダに派遣してくれる(しかもタダ)という、信じられないほど幸運なイベントに参加できたのです。

自慢話ではないのですが、初めて、まともに英語母語話者と会話をしたのですが、意外にスラスラ話せた・・という経験があります。

それまで、英会話など全く習ったことがなく、普通の受験英語しかやっていませんでした。

一人で英会話の練習をするコツ

別に、私が特別だからできたことではありません

普通に文法中心の昔ながらの学習をしていたわけですが、考えられる原因の一つは、大量の「暗記」です。インプットの重要性は常識になりつつありますので、あえてここで書くほどではないと思いますが、当時、教科書の丸暗記は中学1年生からやっていましたし、好きな洋楽の歌詞も暗記していました。それと、構文集はかなり暗記をしていた記憶があります。

理屈抜きの暗記です。とにかく色々な英語を頭に入れていたと思います。これは、良く言われていることだと思います。

もう一つ、私がやっていたのは、頭の中で会話をシュミレーションすることです

例えば、1つ構文を覚えたら、頭の中でどんな会話をするかシュミレーションするのです。

後で知ったのですが、第二言語習得論でも、「リハーサル」という方法として研究されているそうです。インプットをした後、頭の中でリハーサルをするかしないかで、言語習得に大きな差があるとの研究結果もあるそうです。

簡単に効果を説明すると、頭の中で会話のシュミレーション(リハーサル)をすると、言いたいことを直接英語にする回路を作ってくれるのだとか。ある意味で、アウトプットよりも重要。というより、リハーサル無しでは、アウトプットができないといっても過言ではないと思います。

ひとり英語学習者が伸びる理由

これは、私たちのような「ひとり英語学習者」には朗報と言えると思います。

やみくもに英会話学校に行き、「とりあえず話してみる」という事をしても、話せない理由が何となくわかりますね。頭の中で英語を組み立てるという訓練をしていないからかもしれません。

やはり、まずは一人で頭の中で会話をシュミレーション(リハーサル)して、頭の中で英語を作れるようになるというプロセスが必要だと自分の経験からもわかります。

もし、今英語を学習中の方は、文法を学ぶとき、構文を覚える時も、ただ暗記するのではなく、どんなシチュエーションでもいいので、その英語を会話で使っているところをシュミレーションするのも効果的です。

ひとり黙々と英語学習をしている方は、このような方法で、まずは頭の中で英語を作れるようになりましょう。

これを繰り返し、高速でできるようになれば、結果的に会話で大きな力になります。

「リハーサル」については、第2言語習得の第一人者、白井 恭弘氏の本に詳しいです。

白井 恭弘さんが監修している英語学習スクール「スパトレ」は、私が、ひとり英語学習に一番お勧めしたいスクールです。

 




  • この記事を書いた人

ほんだくん

保有資格: TOEIC920点、英検1級 暗記に頼る文法ではなく、論理的に理解できる英文法を書いています。 長文読解が楽になるための文法、たんなるテクニックではなく、自信を持ってTOEICの文法セクションが解けるための文法知識を提供できれば幸いです。 その他、TOEIC900点越え、英検1級まで取得したノウハウを書いていきます。

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