今回も関係代名詞です。今回の関係代名詞は、「as, but, than」です。一見、関係代名詞とは思えませんし、実際、関係代名詞と呼んでいいのか??と疑問に思う時もありますが、確かに関係代名詞の機能を果たしてはいます。しかし、代名詞とは言えないので、「疑似関係代名詞」なんて言われ方もします。
基本のthat whichなどの関係代名詞の使い方を知ったうえで、少し応用の関係代名詞になります。少しマニアックですが、大学入試などでもたまに目にしますので、知っておくと良い知識です。
as の用法
asは、先行詞のsuch, the same, as などに呼応し、主格、目的格でも使われます。
such先行詞...、as the same 先行詞 as... 、such先行詞 as...などの使い方がされます。
as 例文
There has never been such a great scientist as he is. 彼は今までにない偉大な科学者だ。
I want to buy the same smart phone as you have. 私はあなたと同じスマホを買いたい。
He's as great a scientist as ever lived. 彼は今までにない偉大な科学者だ。
それぞれ関係代名詞と同じような働きをしていますね。
ちなにに、受験でよく見るAs is often the case with~ ~にはよくあることだが・・という慣用表現は、as の非制限用法です。
As is often the case with him, he was late. (彼にはよくあることだが、遅刻した)
butの用法
butは接続詞にも使われますね。関係代名詞としても使われますので、注意しましょう。文語的(死語)ですので、会話で登場することはあまりないかもしれません…受験参考書には書いてますが。*否定語が先行します!
but例文
There is no one but knows this. これを知っている人は誰もいない。
=there is no one who does not know this.
ちなみに・・・He is not such a fool but he knows it. (彼はそれを知らないほど馬鹿ではない)これは関係代名詞でしょうか??・・・これは「接続詞」です。but以降の文章がHe knows it. と完全な文ですね。関係詞は必ず「穴」があります。
thanの用法
Thanは比較級と一緒に出てきます。
thanの用法
There is more food than is needed. 必要以上の食べ物がある。
=There is more food than you need. (関係代名詞の目的格としても取れますが、普通接続詞用法に含まれます。)
there is more food than is needed.の than is neededのthanは主語の働きをしているので、関係代名詞と同じ働きをしていますね。
He is taller than I (am). 彼は私より背が高い。このthanは代名詞の働きをしていないので、「接続詞」です。
今回はwhich、who、that以外の関係代名詞についてご紹介しました。
そもそも、which,who, は「疑問代名詞」由来、thatは「指示代名詞」に由来しています。しかし、今回紹介したas, but, thanは「代名詞」ではありません。それなのに、あたかも代名詞のように関係代名詞の働きをしているので、疑似関係代名詞と呼ばれています。