接続詞で必ず質問されるのが、as since because は使いわけできるのか?というものです。
まず、Because → since → as の順に意味が強くなります。
あとは、「聞き手(読み手)」が理由をすでに知っているか?というところも焦点になります。
Because
Because は、be=by(~に因って) cause =理由・原因 がコアです。
because
そのため、発話内容を正当化する理由・根拠を述べる 時に使います。
その理由・根拠というのは、もちろん「聞き手(読み手)」にとっては、知らなかった内容(新情報)です。
ちなみに、英語は 旧情報→新情報 のように文が流れます。
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情報構造で理解する。接続詞の順番は??
英語の接続詞は中学で習いますが、割と覚えやすい分野ですよね。 こちらのブログでも、接続詞については↓で詳しく書いています。 今回は、少し細かい話になります。 接続詞を習う時、例えば I watch T ...
ですので、Because 節は文末にきます。学校では文頭でも、文末でもどっちでもいいと習いますが、基本文末の方が自然です。
I employed her because she was honest. 彼女が正直だから、彼女を雇った。
×Because she was honest, I employed her.よりも、Because を文末にした方がいいです。
この場合も、「彼女が正直だった」というのが、「雇う」という行為の正当な理由になっていますね。そして、その理由は、聞いている人にとっては、知らなかったこと(新情報)です。
Since
since というと、完了形で習うと思います。I have been in Fukushima since 2011. (2011年から、福島にいます)という表現です。
sinceは、「起点」がコアですね。なので、これから言う事の「起点」となる理由になります。
例えば、Since she is so busy, she has no time to eat breakfast. 彼女は忙しいので、朝ご飯を食べる時間がない。
この場合、「彼女はとても忙しいから言うのですけど・・」というニュアンスで、「朝食を食べる時間がない」という内容の会話の起点(元)になっています。
ですので、
since
sinceは、聞き手(読み手)からしても、すでに分かっていること(旧情報) が、理由になります。
そのため、情報構造でいうと、旧情報→新情報 ですので、文頭に置かれることが多いです。
映画などを見ていても、Since は必ず文頭に置かれますね。
as
asは、天秤のようにAとBが同じ、というのがコアです。
そのため、
as
as は、「付加的な理由」を述べる時に使います。(旧情報)
As it was late, I took a taxi. 遅くなったので、タクシーを使った。
このasは、「(他の理由もあるけど、一方で同じように、)遅くなったという事情もあってタクシーを使った、というニュアンスです。
Because、since よりも改まった感じがあります。
ちなみに、as も「自明な理由」があるときに使うので、旧情報です。そのため、文頭に置かれるのが普通です。