「~するとすぐに」と訳す英語表現って意外に多いものです。
as soon as などは知っている方も多いと思うのですが、Scarcely~ when…のような文章が長文に出てくると、Scarcely・・?「ほとんどない?」when・・「~するとき」・・意味不明・・というように混乱する方も多いと思います。
今回は、パッと見、「~すぐに」とは訳せなさそうな表現をまとめます。
☆会話で使われる表現
① as soon as (~するとすぐに)
例文
I get in the bath as soon as I get home.
家に帰るとすぐにお風呂にはいります。
as ~ as は比較で「~と同じくらい」と習いますね。soon は「すぐに」という意味なので、「~と同じくらいすぐに」→「~するとすぐに」という意味になります。
一番わかりやすい表現かと思います。
② On ~ing (~すると同時に)
例文
On arriving at the station, we could find her.
駅に着くと同時に彼女を見つけることができた。
onの前置詞のコアは「~に接触して」ですね。それを応用して、「時間の流れに接触している」ニュアンスでも使います。このOnは時間的に接触しているOnです。
~ingは前置詞の後につく動詞が動名詞になって「~ing」になっています。
③ directly, immediately, the instant, the moment(~するとすぐに)
例文
The moment (Immediately, directly, the instant) the earthquake hit the city, she hurried back to her home.
地震が起きるとすぐ、彼女は家に帰った。
Directly S V, Immediately S V...などの表現につながる使い方です。基本的にdirectly やmoment 自体に「すぐに」という意味が入っているので理解しやす理と思います。
書き言葉でよく使われる表現
④ no sooner ~ than … (~するやいなや)
例文
No sooner had he arrived than he fell sick.
彼は到着するやいなや病気になった。
大きな感情的な抑揚を表す表現です。倒置されていることからもわかりますね。小説などの物語でよく使われる表現です。
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倒置しない方法もあります。=He had no sooner arrived than he fell sick.
⑤ hardly (scarcely) ~ before (when) (~するやいなや)
例文
Scarcely (Hardly) had he begun his speech before (when) the audience began to heckle him.
彼が演説を始めるやいなや聴衆がやじりだした。
No soonerと同じで、倒置になって感情の高ぶりを表現できます。こちらも物語などで使われます。
もちろん倒置しない方法もあります。=He had scarcely begun his speech when the audience begun to heckle him.
*時制について
④と⑤については過去のことを言うことが多いです。その場合、No soonerやHardlyのあとの時制は過去完了で使われ、thanやwhenのあとが過去形で使われることが多いです。現在について表現することも可能です。