ゆ~っくりな英語、学校の先生やELT(外国人の英語の先生)の英語は聞き取れるけど、映画のセリフは全然聞き取れない、という方は多いと思います。
それもそのはず。ネイティブは英語を繋げて発音するので、日本人には基本的な英語も聞こえなくなるのです。
リンキングとは??
例えば、「let it go」という歌がありますが、レリゴーって聞こえますよね。ビートルズのlet it beも、レリビーって聞こえます。
このように、英語は単語と単語が繋がって、音が消えたり、弱くなったり、変わったりする、ということをリンキングとよびます。
最初に書いたように、このリンキングが、英語を聞き取れない大きな原因の一つです。
今回はどんな時にリンキングが起こるか、について書きます。子音、母音という言葉が出てきますが、アルファベットの中で、a,i,u,e,oが母音で、それ以外が子音です。
1.子音+母音のリンキング
非常によくあるリンキングです。
Can I は、キャン アイ ではなく、「キャナイ」と聞こえます。
had a party は、「ハダ パーティ」 talk about は「トーカバウト」
good at なんかも、みんな「グッド アット」と覚えているので、「グダッド」なんて言われたらビックリしちゃいます。
このように、子音と母音がくっついて発音されることがよくあります。
2.子音+youのリンキング
次によくあるのは、子音+youです。youに限らず、yと考えてもらってもいいです。
Can you は「キャニュ」と発音します。中学の教科書のように、キャン ユー とは発音しません。
同様に
did you は「ディヂュー」となります。
文字で見ると簡単な英文も、聞いてみると違うように聞こえるものですね。
次に、リンキングに似たルールもご紹介します。
3.リダクション(あるはずの音が消えちゃう)
次のように、よく消えてしまう子音があります。
★語尾の破裂音(p,b,k,g,t,d)は消えちゃう
goo(d) job はdが消えて、グッジョブになりますね。it's ho(t)も「イツ ホッ」
come ba(ck) 「カムバッ」などです。
★t, d, h はよく消えちゃう
wan(t) to 「ウォントゥ」 in(t)ernet 「インナーネット」 tell (h)im (テル イム)
pen(t)agon 「ペナガン」
のような感じに消えちゃいます。ペンタゴンをペナガンなんて言われたら困っちゃいますね。
4.フラッピング(tがラに聞こえちゃう)
let it be, let it goのように、t がラに聞こえちゃうこともよくあります。
アメリカに行ったとき、waterはワラと発音しなさいと言われたことがあります。tがラの音になるからワラ―になるわけです。
ちなみにオーストラリアではワラ―は通じませんでした。
あとは、よく「チェケラ」っていうcheck it outも、tがラにかわる典型です。
out ofも「アウロブ」letterも「レラー」になったりしますね。shut upもシャラ―プっていいますよね。
さて、今回は日本人が苦手とする発音のルールについてシェアさせていただきました。
リンキングに慣れるトレーニング法
こんなの羅列されてもしょうがない。と言われるのは当然だと思います。
大事なのは、これらのルールを意識してリスニングすることです。例えば、英検やTOEICの問題集に、リンキングしているところに〇をつけたり、消えているところに×をつけたりするトレーニングもいいと思います。
英語を聞いて、単語の数が何個あるかを当てるようなことをしても効果的です。
また、音読や会話でも、リンキングを意識すると急に英語っぽく聞こえますので意識して音読してみてはいかがでしょうか。
何はともあれ、リスニングは結局慣れです。今回のリンキングを含め、どうやって慣れていくかを次回から書いていきます。
今回も最後まで読んでい頂いてありがとうございます。