高校生の英文法で、「星ひとつ見えなかった」という文章があって、
答えは
Not a star was to be seen.
でした。ここでの疑問は「No stars ではダメ?」「was to」ってどういう意味??
という点だと思います。
Not a star ? No stars ?
これはどちらが正しいのか??というと、結論から言うと、どちらも同じような意味だそうです。
はっきり違いを示す文献が見つからず・・
アメリカ人に聞くと、「どちらも、だいたい同じ意味だけど、暗に意味するものが違う。Not a starは、”一つの星さえも見えないよ”と言う感じで、一つもない、と言うことを強調している」とのこと。
No stars were to be seenの方は、もっと大まかな意味で、「星が一つもない」と言うことらしいです。
両方とも「星が見えない」のは同じですが、Notの方は、「星一つさえも見えない」というニュアンスを伝えたい時に使うということですね。
was to be seen
Be toについては、不定詞のところで説明しています。
こちらの記事です
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be to do表現を一発で使いこなせるようになる方法
「be to」の文法が苦手です・・という相談は多いです。特に、英文法の学びが進んでいる方に多いと思います。例えば、You are to go home at 6 p.m. のような文章ですね。さら~っ ...
Be toの不定詞は、可能、義務、予定、運命、意思の5つの意味があります。
この場合は、「可能」の意味となります。
Not a star was to be seen.はなかなか難しい文章ですね。
Notは a を修飾している
Notが文頭に来るのも、なんか変な感じがします。
けれど、先ほどのネイティブの話によると、「一つもない」を強調しているとのこと。つまり、「一つ」を意味する「a」を否定していることになりますね。
なぜなら、notは副詞だからです。
副詞は「名詞以外を修飾」でしたよね。a は、一つの→星 というように、starの名詞を修飾する「形容詞」です。
なので、副詞のNotは 形容詞のa を修飾していることになります。
こういうことからも、1つを否定している→「一つの星さえも」を強調している、という先ほどのネイティブの感覚がわかりますね。