このブログでは、私が英検1級、TOEIC900点を超えるまでの勉強法などを発信しています。
前回の記事では、2級から準1級に合格するための方法を書きました。いよいよ今回は準1級から1級に合格する方法です。
はっきり言って、準1級に受かる人は、かなりの英語力があります。けど、1級は英語力プラスαが必要。そのあたりを書いてみます。
英検1級に挑戦したいけど、自分には無理そう
英検2級なり、準1級似合格した人の中には、いずれは1級まで取りたいと思っている人も多いと思います。
けど、1級はむりだろうなぁという思いが潜在的にありませんか?
1級まで取りたいけど、高すぎる山のような気がして尻込みする。
何をしていいか、わからない。
そうやって足踏みする人も多いと思います。
そのような人のために、この記事では英検1級のレベルを客観的に把握して、英検1級の幻想を捨て、
具体的にどこを攻めればいいのかを書いています。
どんな勉強法をすればいいのか?がわかるようになります。
こんな方におすすめ
- 英検1級に挑戦したいけど、何をしていいかわからない
- 英検1級は自分には無理だと思って挑戦できない
英検1級神話
そもそも、あなたは英検1級にどのようなイメージをお持ちですか?
おそらく、英語の達人とか、ネイティブレベルとか、、、そのようなイメージでしょう。
結論から言うと、それは「嘘」です。
英検1級取得者の中には、達人もいるでしょうが、英検1級合格者もピンきりです。
私は英検1級を持っていますが、はっきり言って、まだまだネイティブの英語には程遠いですし、
英語をマスターしたという気持ちは全くもってありません。
ユーチューブや映画を見ていても、「は、この人何いってんだ?」と思うこともしばしば。
1級を実際に持っている人が言うのですから、間違いありません。謙遜ではありません。ここで謙遜しても意味はないので、本音を言います。
実は・・英検1級で必要なのは、ある程度の単語力、文法力、速くスラスラ英文を読むのは大前提で・・・英検準1級にもう一つ、「ある能力」を身につければ合格が近づくのです。
その前に、気になる英検1級と準1級の違いを簡単に説明します。
英検1級と準1級の違い
語彙力
ざっくり、準1級の語彙力+4000語と言われています。よく言われるのが、1万2000単語、という数字。ちなみに私はそんなにたくさん単語知りません。
正直、私はあまり語彙は気にしていませんでした。
(だって、やってもやっても覚えられなかったのですもの・・)
これが私が合格したときのスコアですが、語彙セクションは60%でギリギリなのがわかるかと思います・・・
英検1級の単語についてはこちらの記事にも書いています。
英検1級の読解
準1級にくらべ、長くなって読解速度が求めらのはもちろんですが、語彙や言い回しも難化します。とはいえ、語彙問題にでるうような意味不明な単語が連発か?と言われると、そうでもありません。難しい単語も、今回紹介する力を伸ばせば、「推測可能」なレベルです。
しかし、、選択肢の判定はかなり細かいです。特に空所補充は前後文脈をかなり論理的に把握する必要があります。大学受験の現代文が英文になった感じです。
詳しい読解に関する記事は
これだけやれば完璧!長文読解勉強法まとめ をご覧ください。
英検1級のリスニング
読解セクションと同様、大きな変化はありませんが、かなり長く複雑な内容になります。
選択肢の選び方が大変なのは、読解セクションと同様です。
リスニングはシャドーイングはしておいたほうがいいと思います。
英検1級のライティング
ライティングの内容も準1級と似ているのですが、1級は段落ごとの論理関係がとても大切になります。
英検側も、1級の作文は「論理的な文章を書く力を問う問題」とハッキリ言っています。
ライティングについてはこちらの記事もどうぞ
英作文問題(エッセイライティング)の勉強法と5つのステップまとめ
英検1級に必要な英語力以外の能力
ここまで見てきて、英検1級に必要な能力はわかりますでしょうか。
結論から言うと、
「論理力」と「選択肢の選び方」です。
よく、単語をとにかく覚えましょう、と言って、「パス単」などを勧めている人もいますが、
頑張るのはそこじゃないんだよな・・と思います。
※パス単はもちろん重要ですが
論理とは
「論理力」というのは、文章の流れ、筋道をしっかり理解することです。
例えば、筆者がAという主張をしていたら、そのことを説明するために、具体例をあげたり、引用をしたり、エピソードを入れたりします。
A→`A (具体例)→ A(主張のまとめ) のような流れを理解できることです。
これがわかると、1級の長い読解でも、ながいリスニングでも、どこが大事なところかがわかるようになります。
ここは主張の繰り返しかーとか、ここは流してオッケーとか、わかってくると、とても速いです。
作文は言うまでもないですよね。段落ごとのつながりを論理的に考えることができれば、高得点を狙えます。
英検1級は論理力で突破できる理由
なぜそんなに論理力というのかというと理由は簡単です。
難しい文章ほど、論理的に書かれているからです。大学入試の現代文を思い出してください。
難関大学ほど、テクニックではなく、論理的な読解を求めていたハズです。
英検も同じです。はっきり言って、1級で求められているのは、論理的に英文を読む・書く力だと思います。
それに気づくと、合格は近づくと思います。
選択肢の選び方をマスターすれば、1級合格は近づく
そして、もう一つは、、「選択肢の選び方」
そんな単純な話ですか?と思うかもしれませんが、大げさではなく、これが私の人生を変えました。
私が教えている生徒にも口を酸っぱくして言います。「選択肢はしっかり考えなさい」
どうやって考えるかというと、
すべての選択肢、どこが間違いで、どこが当たっているか、
①言及なし②矛盾③言い過ぎ
「2段落目の4行目と矛盾」などと明らかにしていくのです。
こんなことしていたら試験が終わってしまいます。と思うかもしれませんが
もちろん試験ではいちいち書いたりしません。
選択肢に☓をつける程度です。
大事なのは、普段からこれができているか
ひじょーーに大切です。
普段から適当に選択肢を選んで、当たった外れた、とやっている人は、
残念ながらいつまでたっても読解問題は安定しません。
実は、選択肢の選び方を普段からしっかりやっていると、選びのがとてつもなく「速く」「正確」になります。
そうなれば準1級の英文が読めるなら1級の読解セクションも安定します。*リスニングも同様
私はこれを徹底的にやって、読解セクションは88%まで取れました。結果的に語彙問題をカバーできたかと思います。
具体的にどうやって論理力と選択肢選別力を伸ばすのか
では、どうやってこの力を伸ばしていくか?
ですが、論理力についてオススメは「出口汪」先生の本です。
出口先生は現代文の論理的な読解方法の第一人者です。できれば現代文の問題集を使ってほしいですが、最近まで受験生だった大学生ならともかく、社会人の方が高校生の現代文のテキストを勉強するのはちょっと微妙かと思います。
そのような方には、↓こちらのような本を一読して、論理的な読解方法について理解して見てください。基本的に英語にも応用できます。というか、英語のほうが日本語より論理構造がはっきりしているので、この本を読むと英語の読み方も変わります。
ある程度論理的な読み方がわかった方は、中澤一先生の「パラグラフリーディング」の本をおすすめします。
この本は私の英語力を変えてくれた本です。この本がなかったら、今頃英検1級なんて取れていなかったと思います。感謝しきれない一冊です。
この本は今回紹介した「選択肢の選び方」について、細かく書いています。この本通りやれば、英検1級の選択肢も正しく選べるようになります。
私はこの本の通り実践し、英検1級の選択肢も見抜けるようになりました。
まとめ
と、いうわけで、英検準1級を持っている人は、英検1級は近い!ということをまずは認識してください。
そして、英検1級が難しいのは、英語もですが、
論理力と、選択肢の選び方の技術
この2つが問われる!というのが、私の結論です。