英検1級、準1級もですが、英作文、スピーチは関門です。
なぜなら、日本人、特に私のような30代、40代の方は英語で発信するなんて言う英語教育を受けてきていません。なので、急に英語でエッセイを書きなさい、スピーチをしなさい、なんて言われてもびっくりしてしまいますよね。
せめて、日常会話でのスピーチにしてほしい・・・けど、英検1級の作文のジャンルは・・社会・教育・科学・国際・環境・医療・政治・経済・ビジネス・・・ほとんどこの中のどれかです。
得意分野はあると思いますが、例えば、文系の人にとって科学についてなんて難しいですよね。
しかも、スピーチでは5つのトピック(先ほどのジャンルのような分野です)から1つ選び、1分考える時間、そして2分間ずっとスピーチ…
こんなの、日本語でもできないよ!と思っていたのは私も同じです。
対策は2つあります。
英検1級の英作文とスピーチ対策2つ
1つは、本や動画、ニュースなどでコツコツ知識を増やす。
もう一つは、英検用の教材で過去問題、模擬テストを何度も解き、パターンを覚える。
これは意外に知られていませんが、英検は教養テストのようなものです。もちろん、英語テストではあるのですが、「教養」があるかないかで大きな差がでます。
ですので、もしあなたが社会人の大人であれば、子供や学生より教養があるはずですので、とてもアドバンテージになります。大学生で真面目に学んでいる学生も合格が近いと思います。
もちろん、大事なのは「英語で説明する」という能力も必要になります。けれど、それ以前の問題として、教養、語彙のビルドアップはどうしても必要です。
逆に言うと、長文読解で難解な単語が出てきても、その分野の教養があれば、ある程度予想して読むことも可能になります!
①本で読んで英検のライティング、スピーチの背景知識を増やす
今回ご紹介するのは、英検1級受験の第一人者、植田先生の著作です。
英語で経済・政治・社会を討論する技術と表現(CD BOOK)
経済、政治、社会のようなトピックの教養に最適な本です。
この本はかなりレベルが高いですが、英検1級の作文とスピーチにはかなり有効な本です。
まず、経済、社会など、頻出のトピックで、議論されることが多い話題をピックアップしてあります。さらに、反対意見と賛成意見が両方書いてあるので、議論にも強くなります。語彙力が強くなるコラムもたくさんありますし、なにより、この表現を簡単な表現で言うと・・のような説明が多いので、スピーチで使える表現も増えます。
英語で説明する科学技術
これは科学分野の主にボキャブラリーを増強するのに最適です。もちろん、科学分野の幅広い教養が身につきます。
テクノロジー、医学、気象、生物、化学、物理、宇宙・・・ド文系の私には頭が痛くなるトピックです。だからこそ、苦手な人は少し見ておいて、きょ雰囲気だけ掴んでも違います。苦手な分野こそ、教養を深めたいですよね。
ちなみに、私は1級の2次試験で、なぜか「宇宙科学」のトピック選択した記憶があります。なぜか話せて合格しましたが、いまだに、なぜ宇宙だったんだろう・・と不思議に思います(笑)
話はそれますが、文系でも理系でも、ピンときたトピック(これならしゃべれる!)を選ぶのをお勧めします!
英語で説明する人文科学
逆に、文系の内容が苦手・・・という方には人文科学用の本もあります。宗教学・哲学・芸術学・ヨーロッパ史・アジア・アフリカ史・アメリカ史・政治学・経済学・心理学・言語学まで!!特に、長文読解で心理学や歴史って結構目にしますよね。先ほども書きましたが、教養テストという裏の顔を持つ英検試験においては、知識量がモノを言います!
読書が苦手な方は・・・これ1つで幅広く知識を得られる教材
本を読むのが苦手、本を読む時間がない。そもそも、英語学習だけで精一杯。という方には、アルクのヒアリングマラソンをお勧めします。これは英語をマスターした人がみんな口をそろえて絶賛する王道の教材です。「ガチ」な教材なので、あまり派手に宣伝されていませんが、こういう地味な教材が本物であることは、英検1級を取得した人はみんな知っています。
英語が得意でない人が勧めている「ラクラク系」教材とは一線を画すものです。
この教材は1日2~3時間、リスニングを中心に学習をしていくもので、1年で1000時間の英語に触れるようにするのを目的にされています。
この教材は使われる分野が幅広いので、これ1つで英検1級の教養が身につきます。さらに、リスニング力、リーディングなどの英語力も一緒につくので、一石二鳥、三鳥ですね。
リンク→「1000時間ヒアリングマラソン」で自分史上最高の英語力をつける!
過去問、英検用教材でネタを集める
こちらは以前にも書きましたが、過去問や英作文問題集でネタをストックするのがとても効きます!私はそれで使える表現を集めまくりました。
-
-
英検1級の英作文の難しい表現、単語・・どうやって覚えるか? 英検1級合格に使った恥ずかしいノートを公開します
前回の記事で、英語の一文を正しく書けるようになってきたと思います。 そうすると、新しい悩みが出てきますよね。 英検1級の英作文を学習を始めて・・・ 模範解答を見ますよね。えっ、こんな難しい英語書けない ...
もう一度まとめると、↓の過去問と英作文問題集を解きます。・・・当たり前では??と思いますよね。合格した人は、「解いただけでは終わりません」
何をするか?というと、解答の文章で使えそうな表現を丸暗記します。英作文を書いた→答えをチェック→何をしていいかわからない!?というパターンは多いと思います。
英作文を書いた→答えをチェック→解答の表現をパクる!というやり方も参考になさってください。
2次試験用に使える教材
「これで完璧 英検1級二次対策」という本ですが、かなりレベルが高いです。スピーチの構成、コツなどが書いてあります。ポイントは、そのあとに35問もの質疑応答モデルが記載されています。すべて英語で和訳は無いです。英作文の練習、スピーチの練習、表現のストックに最適です。
***************************
英検に「文法は不要」と思っていませんか?
英文を書くのがどうしても苦手、という方は、英文法を知らない可能性が高いです。文法と言っても、穴埋め問題を解けるだけでは意味がありません。
大事なのは、考えながら文法を使えるようになる、ということです。
そのためには、それぞれの文法が、どのように使われるのか、どういう働きをするのか?という本質的な理解が必要です。プラモデルを設計図なしで作るのは不安ですよね。文法は設計図のようなものなんです。
文法がわかれば、英語の型がわかります。何となく書いていた文章が、自信を持って書けるようになるのです。1000以上のピースがあるパズルをしていたような英作文が、実は5つくらいの大きなピースしかなかったことに気づきます。
難しそう・・と思うでしょうが、鈴木先生は、学生の頃の英語の偏差値は30。26200人の英語難民を救ってきました。
ゼロからの英語やり直し教室New Beginning