「3000時間」
これは、米国国務省の機関FSIが調査した「日本人が英語を習得するために必要な時間」です。
3000時間です。中学・高校で英語を学んでいた方なら1000時間はやっているはずです。それでも2000時間です。
例えば、週に一回英会話のレッスンで60分英語を学んだとします。そうすると、1年でだいたい60時間です。そのペースで英語を学べば、英語を習得するのに単純計算で30年以上かかります。私は数弱なのでかなりざっくりした計算です。
30年です。何歳でマスターできるんや・・・って思いますよね。
あなたが今英検2級・準1級程度の英語力であれば、あと1000時間で英語を習得(英検1級、TOEIC900越え)に到達できると予想できます。
1000時間を1年で学習するには・・・一日3時間です。
これが事実です。
今は英語教育も情報が溢れています。
「ラクラク」「聞くだけ」「○○だけ」のようなキャッチコピーの教材が溢れています。楽に習得できる、という甘い文句で売れるのだと思います。
私の経験からいっても、英検1級・TOEIC900にラクラクということはありません。(効率的な方法はたくさんあります)英語をかなり学習してきた英検2級程度のレベルの学習者でさえ、これから少なくても1000時間。これは研究機関も認めている事実です。
留学すれば英語をマスターできるのか
「英検1級や、TOEIC900を超えるには、留学しなければ無理。」
「3000時間」、という数字を見ると、こう思う方も多いかもしれません。
半分当たっていて、半分間違っていると思います。「留学」すると、英語力が格段に上がるのは事実です。しかし、留学エージェントとして何人も留学生を見ていた私の経験から言って、「留学すれば英語ができるようになるわけではない」というのも事実です。
英語は日本にいてもマスターできます。今回はその方法をシェアさせて頂きます。
留学の幻想
『ある香港人留学生の例』
私が印象に残っているのはオーストラリアで出会った香港人の学生です。彼は高校からオーストラリアに留学し、1年以上現地の高校に通っていました。しかし、英語力は日本の中学生とさほど変わりませんでした。さすがにオーストラリアに住んでいるので英語である程度のコミュニケーションは取れていましたが、「中学生レベル」でした。
彼の生活を簡単に説明すると、ホームステイ先に滞在しているため、黙っていてもホストマザーが食べ物の準備をしてくれます。時間になり、学校に行きます。(なぜか毎日は行かない)親元を離れているため、かなりサボっています。学校でも、放課後も、香港人の友達と基本的につるんでいます。家に帰ると部屋にこもってゲーム・・・
このような学生は珍しいことではなく、日本人でも何人もいます。
彼らに共通しているのは、同じ国籍の友達とばかり一緒にいて、海外にいるだけでやっていることは日本にいる時と同じ。英語に触れるのは語学学校の授業だけ・・
今の時代、よほどのへき地や田舎に行かない限り、「日本人がいない」環境はまずありません。20年前であれば海外で日本のメディアに触れるのは難しかったですが、ネットにつなげばYouTubeで日本語でいくらでも楽しめます。日本のドラマも、アニメも、パソコン一台あれば見放題です。
何が言いたいんですか?というと、留学しても、自分で英語環境を作らなければならないのです。
留学で英語力を伸ばしている人は、みんな意識的に英語環境に身を置いています。外国人の友達を作ったり、現地のテレビ、新聞、サイトから情報を得たり・・・積極的に英語を使っているのです。
少し留学に対する幻想が崩れたのはないでしょうか??
留学すると日本にいるよりは断然英語環境を作るのは簡単です。けど、ほっといても英語環境になるわけでもないのです。
つまり、条件は留学しても、日本にいてもさほど変わりません。本人の意思次第。
日本にいても英語環境を作ってしまえば、留学と同じような効果は生み出せます。
日本で留学している状態と同じ環境を作るのは難しい
とはいっても・・・
外国人が増えたと言え、日ごろ日本人以外と日常的に英語を話すチャンスはない・・・
スマホも、テレビも、雑誌も、看板も、何から何まで、日本はきれいに日本語化されてる・・・
日本にいながら英語環境を作り続けるのはとても難しいです。
今日から英語環境にしよう!YouTubeやTEDで英語の動画を見る、英語の雑誌や小説を読んでみる!
・・・1週間後には日本語の動画や雑誌を読んでいた・・・経験ありますよね。
このような状態を避けるために、私たちは学校に行ったり、教材を買ったりします。けど、先ほど書いたように、英会話学校では時間が足りない。教材は途中で飽きる。
そんな時に目から鱗の教材を手にしました。これは昔からベストセラーで、120万人が受講したという教材です。
ラクラク系の教材の中に埋もれてしまっている超優良教材です。
それはアルクの「1000時間ヒアリングマラソン」
一日3時間、何を学習するか
留学して英語をマスターした人と、日本で英語を学んでいる人、どこに違いを感じるでしょうか?
「感覚的に英語を話している」「日本語のようにペラペラ話している」
そのような印象を受けませんか?なぜ留学するとそのような英語力を身に着けられるのか・・・ヒントは「耳」です。
英語の感覚、それを磨くには、徹底的に「英語を聞く」必要があります。留学した人が得る大きなアドバンテージは、たくさんの英語を聞けるということです。
頭に英語の場所(言語野)を作る方法は、「聞く」ことなのです。子供が母国語を習得するステップと同じです。この点は脳科学や最新言語学でも証明されています。
受験英語で洗脳されている日本人は、「単語を覚える」「難しい文法を覚える」などに走りがちで、「聞く」ことを軽視します。それが英語感覚を身に着けられない(2級以降の英検で合格できない)理由です。
1000時間、英語に浸れるのは、留学を日本でしているのと同じような効果だと思います。
「ヒアリングマラソン」はリスニングだけの教材ではない
英検は読解とリスニング、作文、2次試験のスピーチをマスターすれば合格できます。TOEICであれば、少し文法が細かいので、文法用の学習を追加すれば900点を突破できます。
とにかく、英検1級は2次試験でのスピーチや英作文、読解・・・幅広い分野の英語を書けて、読めて、聞けなければなりません。さらに、帰国子女のような英語の「感覚」も必要です。
これだけをすべて3時間でこなさなければ、忙しい社会人、学生が1年で英検1級、TOEIC900越えを達成できません。
これだけの英語漬けを1つの教材でこなせるのが「1000時間ヒアリングマラソン」
リスニングだけで大丈夫なのか??と思いますが、教材を見ると英文を「読む」量も十分です。「talk today」で会話の練習もできます。
そもそも、リスニングを鍛えるとリーディングなどの他の技能に影響します。
1年という期間(半年コースもあります)で、英検1級に届くのに必要な「圧」と「量」が十分です。
とはいっても、『マンスリーテキスト』や副教材『ENGLISH JOURNAL』では、「シャーロック・ホームズ」シリーズのような文学作品や映画などを通して、楽しく英語に触れられる工夫がされています。
特筆すべきは、その内容です。使われている英文が、「科学、環境、社会、経済、政治、IT」など、ほんとうに幅広い。
これだけのトピックに触れておけば、1級の作文やスピーチのネタには困らないと思います。リーディングも英検1級は文化や科学などの内容が多いですから、日ごろから慣れる意味でもとても役立ちます。
月刊誌ならではのタイムリーな海外ニュースで、世界の最新情勢を知ることもできますし、英語のプロがコーチについているので、とても深い学びになります。
ヒアリングマラソンの利点
- 難しい内容の受信・発信に強くなる(英検1級のライティング・スピーチが得点源になる)
- 世界の物事や人に関する最新情報も歴史も”学べる。幅人い知識が身につき、自分の意見を持てる
- プロの知見でバランスよく編集された教材 (自分で選ぶと、自分の興味に偏ってしまう)
- さまざまなスタイルの英文に触れられるので、飽きずに続けられる
- 日本語訳があるので、無理なく続けられる
- 1つの教材で「聞く」ことを中心に「読む」「書く」「話す」も同時に学べるため、4技能すべてが伸びる
- 「気になる話題でトーク!(Talk Today)」で会話も伸びる
- 毎月、決まった時期に届く教材が、学習のペースメーカーとなる。学んだ内容の映画、スピーチなどで学習が広がるため、上級者に最適
- この教材と単語集くらいで英検1級に対応できる
それで、年間54,780円です。
高っ!!と思うかもしれませんが、月にすると4,565円。
留学したら年間数百万円です。
公立中学生の平均年間塾代が20万円ですから、大人が1年で英検1級を取るための自己投資に月4千500円、年間、5万円・・・
人によって感じ方は違うと思いますが、費用対効果はかなり高い教材ではないでしょうか。
今回は、自信を持ってオススメできる教材をご紹介しました。