5文型・・というと、もう嫌だ、となってしまうのはよくわかります。わからない、と思っても、凹まないでいただきたいと思います。とても大事なことなのですが、英語は「言葉」ですので、これを知らなければいけない、というわけではありません。たくさん英語を聞いたり読んだりするうちに自然に身につくことなので、知らなくても大丈夫です。
例えば野球だってバスケットだって、詳しく「ルール」を説明しなくても、子供はいつの間にかルールを覚えてスポーツを楽しむのと同じです。実際、私はこのようなことを教室で小中学生には教えませんが、自然に語順感覚を身につけています。
しかし、一般動詞とBe動詞の違いがわかっている中学生以上の大人であれば、事前にルールを知ったうえでスポーツをした方が習得も早いし、面白いと思うのです。私が書いているのは英語の「ルール」です。英語というスポーツのルール本だと思ってください。プレーするための最低限のルールです。私は細かい文法はよくわかりませんが、全体をとらえたらTOEICの文法セクションは満点でした。ルールを知るのは本当に大事です。ちなみに、TOEICの文法は、この「5文型の構造と品詞の使い方をしってますか問題」ばっかりです。
5文型とは
英語と日本語には決定的な違いがあります。これを知るだけで、英語のスタートはまるで違うものになります。
それは・・語順です。
日本語は語順がバラバラ。私はサッカーが好き。好きなんだよ~サッカー。サッカーが私は好きです。みたいな感じです。
英語は、I like soccer. の順番でなければダメなんです。
逆に考えると・・・語順を分かってしまえば、あとは単語を置けばいいだけ。なのです。
とはいっても、たくさんあるんでしょう?一つ一つ暗記するんでしょう?と思った方もいると思いますが・・・たったの5つです。本当によく使うのは3つです。
具体的には①SV ②SVC ③SVO ④SVOO ⑤SVOC です。これを5文型といいます。
まずは、S,Vなどは何を意味するのか?そこに置かれるのは何か?それを理解すれば英文法はマスターしたようなものです。
SとかVって、何??
それでは、まずS、V、Oなどのついて具体的に見ていきます。中学生の数学より絶対簡単です!!!
ポイント
Sは主語です。 日本語の「~は」という部分です。
Vは動詞です。 「走る」「飛ぶ」のような動作を表す言葉です。
Cは補語といいます。 補語っていまいち意味がわかりませんが、主語などとイコールになるものとざっくりおさえましょう。
Oは目的語です。 「~を」になる言葉。どういうことかというと、「私は本を買います」の「本を」の部分。何を?の部分です。
図にすると以下のようになります。(こちらのサイトを参照しました)
これだけではわかりにくいと思うので、↓で例文でもう一度説明します。
S,やOには何が置かれるの?
次に、それぞれのポジションには「何が置かれるか??」です。
「何が置かれるのか」を理解するのに必須の知識が「品詞」なんです。品詞については・・
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英語はたった4人の選手でプレーされます。(品詞の紹介)
英文法で知っておかなければならないのは、「5文型」と「品詞」です。この二つをマスターすれば、英文法はマスターです。 今回は品詞についての全体像をまとめます。 とっても大事なところになります。 必要なの ...
品詞の場所
S 主語: 名詞
V 動詞: 動詞
C 補語:名詞、形容詞
O 目的語: 名詞
*副詞は・・含まれません。上の図の「時間」「方法」などと書いているところに入ります。
英語は語順が決まっている。そして、そこに置かれる品詞も決まっていいる。
と、いうことは、、、品詞について知れば、英文はわかるってことです。ですので、このサイトは品詞ごとに使い方をまとめているわけです。
第1文型 SV
一番簡単な文型です。SVのみで構成させるます。
My brother (S) swims (V). 私の兄は泳ぎます。
名詞(S)と動詞(V)だけで構成されます。もちろん、主語の名詞は、形容詞や副詞がついて大きな名詞になるので注意しましょう。「年下の」という形容詞、「younger」をbrother の前において、My younger brother swims.のように、「年下の兄弟(弟)」という長い名詞になります。ちなみに、SVの文で使われる動詞は「自動詞」といいます。自動詞とは、「自分が動く詞」と分析してください。つまり、私のお兄さんが自分で泳ぐイメージがつくでしょうか。下の第3文型の他動詞と比較してみてください。
第2文型 SVC
次はSVCで構成される文です。
この文型は、CがSの説明をするパターンです。例文でいうと、He(彼)をstudent(生徒)です。というように説明しているイメージです。よって、大事なのはS=Cになるとなることです。He=studentですね。このパターンの動詞は限られていて、一番多いのはbe動詞です。be動詞はam, is, areのような動詞です。日本語でいうと(~です)という意味になると教わりますが、数学の=の記号だと理解した方が近いと思います。ちなみに、 He is cute.のように、Cに形容詞も入ります。
第3文型 SVO
次にSVO型の第3文型です。
「SはOをする」という意味の文型です。動詞の後ろに目的語(名詞)を1つ従えた文で、動詞の「力」が対象物(目的語)に加わる・及ぶイメージがあります。先ほどの自動詞を思い出してください。第3文型の動詞は「他動詞」と言われます。「他のモノや人を動かす詞」と分析してください。例えば、I open the door.という文があれば、私はドアという他のモノを動かして開けていますね。I open だけでは、openが力をかけて動かす物がないので、不完全なのです。
他動詞のイメージが難しい場合、「何を?」と聞けるものが他動詞と考えても大丈夫です。Buyは「買う」という意味。「何を?」と聞けるので、第3文型になります。runは、「走る」の意味。「何を走る?」とは言えないので、自動型で第1文型と理解してください。
第4文型 SVOO
次はSVOO型の第4文型です。少し複雑になってきたので、あまり無理しないで大丈夫です。このあたりでキツくなってきたら、とりあえず3文型まで理解しましょう。
SVOOのは、動詞の後ろに名詞を2つ配置します。「O(人)に、O(もの)を授与する」イメージです。Oは目的語なので、名詞が入りますね。順番を間違わないようにしましょう。人ーもの、の順番です。
手渡しするのはモノだけではなく、「教えてくれる」「読んでくれる」などの抽象的な手渡しもあります。その他、cost, take, chargeなどの単語では、奪う意味関係になり、「マイナスの授与」となることもあります。例:This costs me a lot of time and money.
このパターンの動詞も決まっているので、代表的なものをあげておきます。中学生は人ーモノの順番を覚え、下の単語だけ知ってれば大丈夫です。
*補足 知っている人もいると思いますが、第4文型は第3文型に書き換えができます。 I gave him a present. という文は文は I (S) gave (V) a present (O) to him (副詞). という文に書き換えできます。to him の部分はサポート要員なので、文型に含まれません。 動詞によってtoなのかforなのか使い分けが必要ですが、これは前置詞の知識があればすぐわかるので、前置詞のカテゴリーで説明します。くれぐれも、動詞ごとに、これはto,for などと丸暗記するのはやめてください。
第5文型 SVOC
やっと最後です。最後はSVOCです。
Cが出てきたので、第2文型と少し似ています。ここではJohnが補語(C)ですが、him (彼を)という文字を後ろから説明しています。このパターンも、OとCの順番を逆にする人が多いので注意してください。「SはOをCにVする」です。Oに人が入ります。
そして、第4文型都の見分け方は、O=Cの関係になります。him = Johnですね。このパターンも代表的な動詞があります。中学生は使役動詞と知覚動詞をおさえましょう。今は使役?知覚?と思われるかもしれません。それは「その他文法」カテゴリーでそれぞれ説明しますので、今はわかる必要はありません。
以上が5文型の概要です。
最後に
英文はこれら5パターンにほとんど当てはまるので、これだけのルールなら簡単!と思えます。しかし、さまざまな「修飾語」(形容詞や副詞)がついて、今回説明した骨格が見えにくくなるのです。
{(副詞節)形容詞}名詞{形容詞節}(S)+動詞 (V)+名詞{形容詞句}(O)
このように、SやOが、修飾語句によって長くなることで、文の骨格が見えなくなるのです。よって、修飾の仕方(文法)を学ぶことで文が分析できるようになるということです。
修飾で使われるのは主に「形容詞(名詞を修飾)」と「副詞(名詞以外を修飾)」です。そこを中心に書いていこうと思います。
今どき5文型なんて・・日本くらいですよ・・なんて言われるのはわかります。が、日本語と英語は語順が全く違います。英語と同じ語順の国では5文型は不要でしょう。しかし、日本語を母国語とする人にとって、少なくても、このルールを知っているだけでかなり得なのは間違いないのではないでしょうか。
今はコミュニケーションの時代だから文法なんてやめましょう、というのはサッカーは楽しむものだから、ルールは無視してとりあえずボールをけりましょうっていうのと同じだと思うのです。
長い説明でしたが最後までお読みいただきありがとうございます。
つづき・・・それでは具体的にそれぞれ品詞ごとに見ていきましょう。名詞→形容詞→副詞の順にお読みください。
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