中2で習う「助動詞」ですが、その中でも覚えやすいのが「must」 ですよね。「~しなければならない」という意味の助動詞です。
「マスト」という語呂のよさから、日本語としても使われることが多いです。例えば、「これはマストでやってください!」と言ってみたり、女性向けのファッション雑誌などでも、「この春のマストアイテム」なんていう言葉を見たことがあると思います。
そんなmust ですが、have to と同じ意味だと思いだす人も多いと思います。
英文法を覚えている方だと、否定文になると、must not は「してはいけない」 don't have to は「する必要がない」というように、意味が変わります。というような内容も知っているかと思います。
では、must と同じ意味、とされる have to ですが、本当に全く同じ意味なのでしょうか??
must と have to の違い
「同じ意味です」と習うmust と have to ですが、もちろん違いがあります。
例えば、
①You have to stay the night.
②You must stay the night.
この場合、①は、「今夜は泊まらなければならない」 ②は、 「今夜、泊まるべきだ」というような意味になります。
違いは何でしょうか?
それは、
have to は、「外部的な事情で」~しなければならない
must は、 「話し手の意向や命令で」~しなければならない
という違いがあります。
先ほどの例で言うと
①は(終電がない、などの理由で)「今夜は泊まらなければならない」
②は、「今日は泊まらなければならない」(と、話し手が勧めている)
微妙にちょっと違いますよね。
have to は進行形にもできます。詳しくは・・
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must と ought to
同じような助動詞で、「ought to 」というものもあります。
これは、どちらかというと「弱い義務・必要」を表します。must は「強い義務」ですので、そのあたりに違いがあります。
ought to は、道徳的、社会的に「○○すべき」というように使いますが、話し手としては完全に自信がない、というニュアンスがあります。
例えば
You ought to tell the teacher. 先生に報告すべきだよ。(本当にそうするかは知らなけど)
You must tell the teacher. 先生に言わなきゃだめだ!(何としても言え!)
このような微妙な違いがあります。助動詞は意外に難しいですね。